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2018/4/24 13:30

『世界遺産の街を歩こう』――家にいながら「世界遺産」をバーチャル・トリップしてみませんか?

何度でも行きたくなるヨーロッパの歴史散歩

本書ではヨーロッパで34件の世界遺産の街が紹介されているが、私が何度も訪れているにもかかわらず、また行きたいと思うのが、「北のヴェネツィア」と呼ばれるベルギーの“ブルージュ歴史地区”だ。

 

私たち家族は長年パリで暮らしていたが、日本からのお客が来るとパリ案内をしたあとは、必ずブルージュに連れて行った。パリから車で北に向かって2時間半走るとブルージュに着く。

 

ベルギーの北西部にあるこの街は「水の都」、「北のヴェネツィア」など、さまざまな異名で美しさを称えられる古都で、運河では白鳥が戯れるとてもロマンティックな街。連れて行った親族や友人たちは皆、ここが気に入り「わぁ~、素敵な街ね。さすが世界遺産」と言っていたものだ。

 

ブルージュの起源は、九世紀に初代フランドル伯のボードゥアン一世が築いた城塞とされる。切り妻屋根のフランドル地方特有の家々と、教会や鐘楼が建ち並び、街中には運河が流れている。そんな中世にタイムスリップしたような街並みは、「屋根のない美術館」とも称されている。

(『世界遺産の街を歩こう』から引用)

 

ブルージュでは観光用のボートに乗って街中を流れる運河をクルーズすると、この街の美しさを堪能できる。この他に厳選されているのが、北・西ヨーロッパ編では、イギリス・エディンバラ市街、フランス・パリのセーヌ河岸、スイス・ベルン旧市街、オーストリア・ウィーン歴史地区など8ヵ所。

 

南ヨーロッパ編では、バチカン市国、イタリア・ヴェネツィア、イタリア・フェレンツェ歴史地区、ギリシャ・コルフ旧市街、スペイン・古都トレド、スペイン・グラナダ、トルコ・イスタンブール歴史地区など18ヵ所。

 

東ヨーロッパ編では、チェコ・プラハ歴史地区、ハンガリー・ブダペストのドナウ河岸、ポーランド・ワルシャワ歴史地区、ロシア・サンクトぺテルブルグ歴史地区など8ヵ所。それぞれの街並みが、うっとりするような美しい写真とともに紹介されている。

 

 

アジア、中南米、アフリカの世界遺産の街も行ってみたい

私は”水”のあるところが好きなのかもしれない。アジア編のページをめくっていて「あっ、ここ素敵!行ってみたい」と思ったのが、中国の麗江旧市街だ。雲南省西北部の標高2400mに位置する麗江は、かつて少数民族ナシ族の王都として栄えた高原の都市。

 

旧市街には、水路や石畳が敷かれた通り、延々と連なるいぶし銀の瓦屋根の木造建築など、800年以上の時を経た今も当時の面影が残されており、ナシ族をはじめとして少数民族が昔ながらの暮らしを営んでいる。

(『世界遺産の街を歩こう』から引用)

 

アジアならではの情緒ある景観がとても美しい! アジア編ではこの他に、ネパール・カトマンズ谷、ベトナム・古都ホイアン、ウズベキスタン・ブハラ歴史地区など7ヵ所が選ばれている。

 

さらに中南米編では、メキシコ・メキシコシティ歴史地区、キューバ・オールド・ハバナ、ペルー・クスコ市街、ブラジル・サルヴァドール・デ・バイア歴史地区の4ヵ所。

 

アフリカ編では、モロッコ・マラケシ旧市街、チュニジア・チュニス旧市街、エジプト・カイロ歴史地区、マリ・ジェネン旧市街の4ヵ所が紹介されている。

 

さぁ、あなたならどこの世界遺産の街を歩きたいと思うだろうか? また、実際に訪ねることはできなくても、この本が私たちを日本にいながら世界遺産の街へと連れて行ってくれる。

 

 

【書籍紹介】

世界遺産の街を歩こう

著者:学研パブリッシング(編)
発行:学研プラス

世界遺産のなかで150カ所近くある歴史地区、旧市街、およびそれに相当する地域から、ヴェネツィア、フィレンツェ、ドゥブロヴニク、パリなど特に若い女性に人気のあるエリアを厳選!豊富なビジュアルでいながらにして世界遺産の街歩きが楽しめる!

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