中国から伝わった医学をもとに、日本独自の発展を遂げたのが「漢方」
漢方と聞くと、中国のイメージが強いかもしれませんが、実は日本独自のものなんだそうです。7世紀ごろ、中国に渡った遣隋使・遣唐使によって日本の漢方医学のもととなる医学書が持ち帰られ、日本独自で発展して行ったんだとか。ちなみに、漢方と呼ばれるようになったのは、江戸時代あたりからと言われているそうですよ。
「オランダから伝わった医学は、オランダの「蘭」を取って「蘭方」と呼ばれたんだ。そして、それまでの日本独自の医学を、「蘭方」と区別するためにつけられた名前が「漢方」なんだ。それ以来、日本独自の医学を「漢方」と呼ぶようになったんだ。」
(『漢方のひみつ』より引用)
中国の伝統医学を現代に引き継いだものは「中医学」というものなので、漢方とは全く違うものなんですって。漢方が日本の医療なら安心だ! と色々と試したくなるかもしれませんが、漢方薬にも「副作用」がありますので、お医者散と相談の上で漢方薬を処方してもらいましょうね。自然治癒力を高めて、いつまでも元気で暮らしていくためにも「ちょっと体調が悪いな〜」と日頃から感じている方は、一度漢方薬を保険適用で試してみるのはいかがでしょうか? まずはお近くの「漢方外来」を実施している病院に行ってみましょう。私もなかなか喉の調子が治らないから、漢方外来予約しちゃお〜。
【書籍紹介】
漢方のひみつ
著者:秋葉哲生(監修)、佐藤守(イラスト)、青木萌(文)、おだぎみを(漫画)
発行:学研プラス
漢方って知っているかな? 実は日本に古くからある医学なんだ。 その漢方が今とても注目されているんだ。 漢方ってどんなことをするの? 漢方薬ってどんな薬? どんなときに飲むの? どうやって作るの? みんなが知りたい漢方のひみつがこの本でわかるよ。