女性向け恋愛指南本にはしばしば「男心と女心は違います。女性がしてほしいことを男性は察知できません」などというようなことが書かれている。では「女性がしてほしいこと」とは、具体的にどんなことなのだろうか?
女性は何を求めているの?
『すべてがあなたのものになる!史上最強の乙女のシナリオ。』(上原愛加・著/学研プラス・刊)では、男心と乙女心(この本では女心は乙女心と書かれている)の違いを丁寧に解説している。そして男性心理について「彼は、闘いながら生きてきた。つまり、彼にとってこの社会は敵ばかり」と説明し、男性は傷を負っている、と考えている。だから「彼のキズの手当てをしてあげるナイチンゲール」になりましょうう、と、とても可愛らしいことが書かれている。
この本では「彼はちっともオトメゴコロをわかってない(略)。悪気はないんだし、仕方ない」と男心にかなり寛大だ。では、女性が求めていることとは、具体的に、いったいどんなことなのだろう。
「好きだよ」と言ってほしい
女性がしてほしいこととは、「少女漫画のようなこと」だ。多くの女性が支持するからこそ、少女漫画のイケメンが放つあのスイートなセリフがあるのだし、ロマンティックな告白がクライマックスシーンを盛り上げる。女性は男性から「好きです」と言われると、ぱあっと目の前が明るくなるもの。毎日のように浴びても構わないうれしい言葉なのだ。
しかし、日本の男性はこれがなかなかできない。照れて「好きだ」や「愛してる」という言葉をひんぱんには言えない。テレビなどでイタリア人男性が妻に毎日愛してるよと言っている様子が流れると、日本人女性はうらやましくてため息が出てしまうものなのだ。ということは、彼女に会うたびに「好きだよ」「愛してるよ」と言うだけで喜んでもらえるということなのだから、照れを忘れてやってみる価値はあるかもしれない。
「話を聞いてほしい」
本書では、女性は男性の聞き役になりましょう、と説いている。男性は自分がいかにすごいかを語り、女性からスゴイね、と言われることで奮い立つから聞き上手になればなるほど愛されるのだ、と。そして「好きな人の傍にいれば、自分のことを少しでもわかってほしいという気持ちが止めどなくあふれだしてしまう」、つまり自分のことも語りたいだろうけれど、そこはガマンしましょうね、と釘を刺してもいた。
女性はもともと話し好きだ。女同士が集まると何時間でもしゃべり続けていられるくらいである。なので、本当は好きな彼の前でも自分のことをいろいろと話したい。それは男性にとってあまり関心がないささやかな事柄も多いのだけれど、それを親身になって聞いてくれて、かつ後日もちゃんと記憶してくれている男性がいたら、好感度はかなり高くなるはずだ。
「ディズニーランドに行きたい」
そして、本のあちこちにディズニーランドの単語がある。彼とディズニーランドに行くのが多くの女性の夢なのだ。夢と魔法の王国で幸せ気分に浸りたいし、1日ずっと彼を独占もしたい。さらに乗り物待ちの時間には、女性が大好きなおしゃべりもできるのも楽しいのだ。
なので男性は「今度ディズニーランドに行こうか」と女性に切り出せば、大喜びされる可能性は高い。かなりの確率で「ほんとに!? 行く行く!」という返事が返ってくることだろう。遠方に住んでいる場合は「いつか行きたいね」と二人の目標にするだけでも絆が深まるのでおすすめだ。
こうやって見てみると、女性は困難なことを求めているわけではない。ただ、継続性があるというのは特徴的だ。「毎日のように好きだよと言われたい」「会うたびに私の話も聞いてほしい」「ディズニーランドに何度も行きたい」のである。何度も愛情表現されることで愛される実感を強めていくのが女性なのだ。だから面倒であってもこまめな愛情補給をすることが大切なのである。
【書籍紹介】
すべてがあなたのものになる!史上最強の乙女のシナリオ。
著者:上原愛加
発行:学研プラス
史上最強の乙女のバイブル コレクション」シリーズの第3弾。愛され乙女は、夢というのは、掴むものじゃなく、「授かるもの」だと思っている。夢や願いは、自分が育てるものじゃなく、まわりの人が育ててくれるもの。33の魔法で恋も夢も叶っちゃう!
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