部屋を片付ける際に困るのが書類の数々。しまう場所に迷うものが多々あります。こまめにさばかないと、すぐに部屋の中に行き場のない書類が溢れかえってしまいます。この悩ましき紙類をどうすべきかというと、そのコツは、電子化にありました。
日々生まれる書類ゴミ
私たちは書類に囲まれて暮らしています。少し気を抜くとすぐにチラシやカタログなどの紙類が増えてしまうのです。不要なものは捨ててしまえばいいのですが、出前のメニュー表やいつか行きたいと思っているお店や観光地のチラシはなかなか捨てられません。
人間は欲深い生き物なので、行きたいお店や観光地がどんどん増え続けます。なので、チラシを入れておく袋はすぐにパンパンになり、はみ出してきます。そこまでになって、初めて書類を整理し、どうしても行きたいと感じるところ以外は処分するようにしていますが、それもまた手間でストレスを感じてしまうのです。
個人情報書類の迷い
また、書類を捨てる際も分別に迷うことがあります。普通の紙類であれば、自治体の資源ゴミの日にまとめて出せばいいのですが、たとえば子どものテストの点数など、個人情報が書かれているけれど捨てたい書類も少なくありません。
我が家では家庭用シュレッダーを購入し、見られたくない書類は細かくカットしていました。シュレッダーした書類も袋に入れて資源ゴミの日に出すことができるので、環境にも優しい処分法だと思ってのこと。けれど大量に書類が出たときは作業がとても面倒なのが難点です。
究極の個人情報処理!?
『人生が変わる紙片付け』(石阪京子・著/ダイヤモンド社・刊)には、シュレッダーせずに個人情報書類を処理する究極の方法が書かれていました。それは「びりびりに破いて生ゴミに混ぜる」というもの!
書類の処分を厳格に考えすぎて、破るという原始的な方法があることを忘れていたので、目からウロコでした。ただし生ゴミに混ぜてしまうとリサイクルができません。そのため私は名前など、本当に見られたくない部分だけ破って生ゴミに混ぜ、あとは資源ゴミにするという方法を取るようになりました。
電子化で紙ゴミ減
この本は、誰でもできるような簡単な書類の断捨離法を実例写真も交えてたくさん紹介してくれているので、とても読み応えがあります。そして、どんどん電子化していくことこそ紙のゴミを減らすコツだと思い知らされました。
たとえば、私がなかなか捨てられないお店やイベントのチラシは、スマホで画像を撮り、メモアプリに入れて電子化してしまえば、紙のほうを捨てることができます。紹介されていたGoogle Keepというメモアプリは、メモにタイトルをつけることができるので検索もしやすそうです。
大事な書類や写真の場合は、消えてしまうという万一の事態に備えて複数のメモアプリに保存しておけばなお安心なのだとか。こうしてさまざまな書類を電子化してしまえば部屋のスペースが一気に空きそうです。
電子化でペーパーレス社会に
読了後、改めて部屋を見回すと、すでに多くのものが電子で済むようになっていることに気付かされました。電化製品の取扱説明書は型番をウェブ検索すれば読むことができますし、料理のレシピもレシピサイトにかなりの量が入っています。
以前は部屋にあった地図帳も地図アプリを使うようになってからは使わなくなりましたし、銀行通帳も電子化されつつありますし、楽譜もダウンロードしてタブレットで見ながら演奏しています。今後書類の処分に迷った時には、電子で代用できるものかどうかをチェックすることが大切かもしれません。電子で代用できるものを、どんどん廃棄していくことで、スッキリしたお部屋が出来上がりそうです。
【書籍紹介】
人生が変わる紙片付け
著者:石阪京子
発行:ダイヤモンド社
きれい好きも大苦戦!勝手に押し寄せて次から次へと増殖する最強の敵「紙」。モノのように好き嫌いや使用頻度で、要・不要を判断できない。とりあえず取っておいても肝心の時に出てこない!しかも、なくすと「人生の大惨事」につながることも!誰も教えてくれなかった、家にあふれる「紙」の片づけ方が分かる本!