本・書籍
自己啓発
2023/4/14 21:30

心を壊してまでやることはない。「たかが仕事」である。 佐久間宣行が語る仕事術とは?

みなさん、仕事は楽しいですか? 好きな仕事をできていますか? 最近は、楽しいこと・好きなことを仕事にしないとダメだと言われているような風潮を感じます。確かに好きなことでお金が稼げたら最高ですが、選ばれた人しかできないと思ってしまいますよね。

 

今回は『佐久間宣行のずるい仕事術』(佐久間宣行・著/ダイヤモンド社・刊)を紹介します。佐久間さんは元テレビ東京の社員で、さまざまなバラエティ番組を手掛けてきました。テレビプロデューサー以外にもニッポン放送でパーソナリティを担当するなど幅広いキャリアを築いている方。本の中には佐久間さんらしい表現で今日よりちょっと前を向けるような言葉がたくさん書かれてありました。

 

メンタル第一、仕事は第二

20年以上社会人をしている佐久間さん。『佐久間宣行のずるい仕事術』は、新社会人必読な「仕事術編」、上司や部下の教育に悩んでいる人におすすめの「人間関係編」「チーム編」「マネジメント編」、仕事をワンランクアップしたい人に読んでほしい「企画術編」、誰もが知っておくべき「メンタル編」の6章で構成されています。本のタイトルにある「ずるい」は、佐久間さん自身が真正面から仕事をして心をすり減らした経験があったからこそ「ずるく仕事しよう」と考えるようになったのだとか。佐久間さんが大事にしている仕事のスタンスを、メンタル編からご紹介しましょう。

 

心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない。

どんなに大きな仕事でも、どれだけ意義のある仕事でも、心を差し出すまでの価値はない。だって仕事なんて、「たかが仕事」なのだから。

死守すべきは仕事よりもメンタル。

「真剣」にはなっても、「深刻」になってはいけない。

(『佐久間宣行のずるい仕事術』より引用)

 

佐久間さんのように「好きな仕事」をしている人は、プライベートも仕事も一緒なのかな? と勝手に思っていたのですが、「たかが仕事」と考えているのはちょっと驚きでした。いい仕事は、心の健康があってこそ。メンタルが第一で、仕事が第二ということは誰もが忘れてはいけないことかもしれませんね。

 

人間関係の悩みは、コント化する

メンタルが大事とわかっていても、知らず知らずに心を蝕んでくることもありますよね。例えば、どうしても嫌いな人と仕事をしなければいけない……そんなシチュエーションも出てくるはず。そんな時は、佐久間さんのこんな仕事術を参考にしてみましょう。

 

どうしても嫌いな人と仕事をするとき、おすすめの方法がある。

僕が苦手な人と話さなければならないときに編み出した、相手とのやりとりを不毛なバトルに発展させないためのテクニックだ。

その人と対面した瞬間、心の中でこう唱える。「コント:嫌いな人」。

(『佐久間宣行のずるい仕事術』より引用)

 

これ、最高だ(笑)。コントにすると、自分自身も客観的にその状況を眺めることができ、真正面から現実を受け止めなくて良くなるのだとか。「また始まったよ〜」とうんざりすることも、「新しいネタでも作るか」と余裕を持って対応できるようになるかもしれませんよ! 私も今度やってみよう(笑)。

 

ずるさは、いかに工夫するかだ

「ずるい仕事術」と聞くと、どうやってコソコソするか? を考えてしまうかもしれませんが、佐久間さんの語る「ずるさ」は、いかに工夫するか? とも読み取れました。言われた通りに仕事をするのではなく、自分がやりやすいように視点を変えて仕事をする。それによって、自分の心を守り成果も出せる、そんな仕事術がたくさん掲載されています。

 

変化が激しい今、「〇〇さえしていれば大丈夫」なんてことはなくなりました。佐久間さんのように工夫しながら、日々を楽しく過ごせるようになれば、今やっている仕事も好きな仕事に変わるかもしれません。自分の働き方を見直したい人、転職したいと思っている人、毎日働くことがつまらなく感じている人は、『佐久間宣行のずるい仕事術』を読んでみてください。明日からの仕事への向き合い方がちょっぴり変わるかもしれませんよ!

 

【書籍紹介】

佐久間宣行のずるい仕事術

著者:佐久間宣行
発行:ダイヤモンド社

サラリーマンでありながら、「オールナイトニッポン0」のラジオパーソナリティをつとめ、ファンイベントを行えばリアルで5000人が集まってしまう、45歳のフツウのようでフツウじゃない、いま話題の佐久間宣行が教える、誰とも戦わず、好きなことで効率的に成果を出す62の仕事術。

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