7月から申し込み受付を開始した「マイナポイント」は、消費活性化、マイナンバーカードの普及、キャッシュレス決済の普及を目的として総務省が実施する政策です。今回は、マイナンバーカードの取得からポイントの取得・利用までのプロセスを詳しく解説します!
【短期連載】いまさら聞けない「マイナポイント」
第2回:マイナンバーカードを取得する方法
第3回:マイナポイントを予約する方法
第4回:マイナポイントの申し込み方法
そもそもマイナポイントって何?
マイナンバーカード保有者を対象にキャッシュレス決済でポイントがもらえる
消費活性化策というと2020年6月末で終了した「キャッシュレス・消費者還元事業」がありますが、マイナポイントはこれとは別の事業です。マイナンバーカードの保有者がマイナポイントを申し込むと、キャッシュレス決済で買い物したりチャージしたりした際に最大5000円分のポイントがもらえます。実施期間は2020年9月から2021年3月まで。また、「マイナポイント」というポイントが付与されるわけではなく、実際は各決済サービスのポイント(例えばPayPayならPayPayボーナス)が付与されます。
マイナポイントの付与は先着4000万人
今回の事業に充てられた政府予算は約2478億円。このうちポイント付与の原資は2000億円のため、マイナポイントをもらえるのは先着4000万人という計算になります。2020年9月以降も手続きは可能ですが、人数が上限に達し次第受付を終了する可能性が高いので、早めに済ませておきましょう。
マイナポイントのメリットはココ!
①1人あたり最大5000円分のポイント付与が受けられる
マイナポイントは国がプレミアムとして付与するもので、2020年9月から2021年3月までの間、指定した決済サービスのチャージ額または購入額の25%相当が付与されます。付与上限は「1人あたり5000円分」です。
②選択した決済サービスでポイントが付与される
ポイントは自分で選んだ決済サービスから付与されます。申し込みの際に対象の決済サービスからひとつ選べるので、普段利用しているものを選びましょう。獲得ポイントがひとつに集約されるため、ポイント利用時にも有利です。
マイナポイント取得までの5 Step
Step 1 マイナンバーカードを取得する
「マイナンバーカード」は、マイナンバー(個人番号)が記載された顔写真・ICチップ付きのカード。住民票の住所に届く「通知カード」(※)に付いた「個人番号カード交付申請書」の情報を基に、スマホやPCなどで申請できます。
※:通知カードは2020年5月25日をもって廃止され、紛失などによる再発行は不可。現在手元に通知カードがある場合、付属する個人番号カード交付申請書はそのままマイナンバーの取得に利用できます。引っ越しなどにより記載内容に変更がある場合は、現在住む市区町村の窓口で手続きを行う必要があります
Step 2 マイナポイントを予約する
【期間】受付中〜終了時期未定(予算に到達次第終了予定)
マイナポイントの予約はスマホのアプリ「マイナポイント」や、PCサイトでダウンロード可能な専用ソフトなどで行えます。予約者数が予算の上限に達した時点で終了となる可能性が高いので、マイナンバーカードを取得したら早めの予約が得策です。
Step 3 マイナポイントを申し込む
【期間】受付中〜2021年3月末
マイナポイントは予約だけでなく、申し込みも忘れずに行いましょう。予約と同様「マイナポイント」アプリやPCの専用ソフトで申し込めますが、一部の決済サービスでは自社のアプリなどで申し込みページを展開している場合もあります。対象の決済サービスにはQRコード決済、電子マネー、クレジットカードなど100以上が登録されており、そのなかからひとつを選択します。
Step 4 選択した決済でチャージ/買い物
【期間】2020年9月〜2021年3月末
申し込み時に選んだ決済サービスによる2万円までのチャージまたは買い物で、25%相当(最大5000円ぶん)のポイントがもらえます。ポイントの付与は、2020年9月から2021年3月までの決済が対象なので注意しましょう。
Step 5 マイナポイントの取得・利用
チャージの場合はチャージ時にポイントを取得し、そのポイントで買い物も可能。一方、買い物でポイントを取得する場合は利用後2か月以内にもらえます。ポイントの有効期限は最低3か月で、決済事業者により異なります。
マイナンバーカードをまだ持っていない人は「正直面倒……」と思うかもしれません。しかし、マイナポイント以外にも、マイナンバーカードを持つことで得られるメリットは多くあります。詳しくは次回以降で解説しますが、5000円分のポイントがもらえるこの機会に取得するのがオススメです!
文/平島憲一郎