米国時間1月11日にMicrosoft(マイクロソフト)の時価総額がApple(アップル)を一時的に抜いたことが、海外にて報じられています。
ロイター通信によれば、1月11日午前の株価でMicrosoftの時価総額は2兆9030億ドル(約421兆円)となり、Appleの2兆8710億ドル(約417兆円)を上回ったとのこと。なお、同日の取引終了時点ではAppleの株価が2兆8900億ドル(約419兆円)となり、首位に返り咲いています。
Microsoftは2018年に最も価値がある企業として、一時的にAppleの時価総額を上回っていました。そして2020年と2021年にサプライチェーン不足の懸念がAppleの株価を押し下げ、リモートワークのブームがMicrosoftの株価を上昇させました。また、人工知能ツール「OpenAI」のようなAI分野への注力も、同社の株価上昇に貢献しています。
一方でAppleは昨年11月の決算報告で、iPadとウェアラブルの需要が予測を下回り、Macの売上も前年比で落ち込んでいました。先日発売日が明かされた空間コンピューター「Vision Pro」も、どれだけ成功するのかは不透明です。
WindowsやOfficeといったソフトウェアから、クラウドサービスやAIへと軸足を移したMicrosoft。その成長は、AIの可能性を示唆しているといえそうです。