待ちに待ったボーナスシーズンの到来にあわせ、ゲットナビではボーナスで買いたいデジタルアイテムを、プロのテストに基づいておすすめします！ 今回は、レンズ一体型ながら高倍率ズームも可能な「ネオ一眼デジカメ」の優秀モデルをご紹介。気になるズーム速度や望遠でのマクロ性能を入念にチェックしています。
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【ボーナスで買いたい】プロが認める最新デジタル一眼カメラ BEST3
私が検証しました！
カメラマン 吉森信哉さん
歴代のFZシリーズを愛用するなど、ネオ一眼も大好物。最近は4K動画撮影用として、パナソニックのFZ300などに興味深々です。
【テスト項目はコチラ】
1.起動速度
電源を入れてから、シャッターが切れるまでの時間を計測。カメラの初期設定を基本とし、AFも作動させています。
2.AF速度
約5mの位置にピントを合わせた状態から近接撮影。シャッターボタンを押してから撮影完了までを計測しました。
3.連写枚数
連写モードでシャッターを押し続け、撮れる枚数をカウント。枚数制限のあるモデルもあるため1分間としました。
4.ズーム速度
望遠端から広角端まで、200㎜域から広角端までを、それぞれズーミング。かかった時間を計測しました。
5.望遠マクロ
各カメラの望遠端を使って、最短撮影距離まで近寄って撮影。被写体をどこまで大きく写せるかを試しました。
●起動速度、AF速度、連写枚数、ズーム速度は5回テストを行い、その平均値を評価しています
＜1位＞抜群のレスポンスと4K動画対応が魅力！
パナソニック
LUMIX DMC-FZ300
実売価格6万4580円
25-600㎜相当の24倍ズームレンズを搭載。センサーは1/2.3型1210万画素ですが、全域F2.8の大口径レンズで、暗い場所でもきれいに撮れます。
【SPEC】
撮像素子：1/2.3型 1210万画素高感度MOS
レンズ：25-600㎜相当F2.8
液晶：3型 約104万ドット
サイズ／質量：約W131.6×H91.5×D117.1㎜／約691g
【起動速度：18Pt/20】
大型レンズながら約1.2秒で撮影が完了
起動から撮影までが約1.2秒で完了。レンズが比較的大きいため作動に時間がかかると思われたが、最も速かった総合2位のTZ85とほとんど同じスコアでした。
【AF速度：18Pt/20】
シャッターを押して0.15秒の超早業
シャッターボタンを押してから0.15秒で撮影完了し、これはトップのTZ85とほぼ同じ数値。これらの2機種は、ほかのモデルに比べて約半分の時間で撮影できました。
【連写枚数：18Pt/20】
1分間で92コマの撮影ができた
約1.5秒間高速連写が続いた後、まばらながら連写が続けられました。1分間の撮影枚数は92枚で、総合3位のRX10M2に次ぐ多さとなっています。電子シャッター使用で60コマ/秒の撮影も可能。
【ズーム速度：18Pt/20】
望遠端からでも約2.7秒と非常に高速
望遠端からで約2.7秒、200㎜相当からで約1.8秒と非常に高速。最速だったPowerShot G3 Xともその差はほとんどなく、この2台がダントツに速かったです。
【望遠マクロ：18Pt/20】
マクロモードで1mまで近寄れる
望遠時の最短撮影距離は、マクロモードを使用することでレンズ先端から1m。しっかりと寄ることができ、被写体の大きさは、RX10M2に次いで2番目でした。
【総合評価： 90Point/100】
AFや起動速度などのパフォーマンスが高く、すべての項目で平均以上の結果を叩き出すバランスの良さでネオ一眼の頂点に。4K動画や「4Kフォト」に対応している点も魅力です。
＜2位＞AFやズーミングが高速で使いやすい30倍ズームモデル
パナソニック
LUMIX DMC-TZ85
実売価格5万5620円
持ち歩きが容易な小型でスクエアなボディに、24-720㎜相当の30倍ズームレンズを搭載。EVFも内蔵しており、手軽に超望遠撮影が楽しめます。
【SPEC】
撮像素子：1/2.3型 1810万画素高感度MOS
レンズ：24-720㎜相当F3.3-6.4
液晶：3型 約104万ドット
サイズ／質量：約W112×H64×D38㎜／約282g
【起動速度：20Pt/20】
1.5秒と極めて高速
起動速度はFZ300よりもわずかに短く、1.5秒で撮影が完了。高倍率ズーム機としては驚くべき速さです。
【AF速度：20Pt/20】
0.14秒で5機種中最速
AF速度もFZ300よりわずかに高速で、0.14秒で撮影できました。シャッターを押したと同時にAFが合う印象です。
【連写枚数：16Pt/20】
最初の1秒間は10コマ/秒で撮れる
1分間で85枚撮影することができました。最初の1秒強は高速連写ですが、その後は間隔を空けた状態で連写が続きます。
【ズーム速度：17Pt/20】
順位は3番目だがかなり高速
望遠端から広角端で約3秒、200㎜域からは1秒台後半でした。いずれも5機種中では3番目ですが、不便には感じません。
【望遠マクロ：11Pt/20】
あまり寄れず被写体も小さめ
望遠端の最短撮影距離は2m。被写体の大きさも、ほかの機種に比べてやや小さめです。順位としては4番目でした。
【総合評価：84Point/100】
起動速度やAF速度の実測値は、わずかながらFZ300を上回りました。4K動画撮影や「4Kフォト」にも対応しており、コンパクトなボディで軽快に撮影するにはベストな一台といえます。
＜3位＞連写に強く“動きモノ”撮影に最適な大型センサー採用の高画質カメラ
ソニー
サイバーショット DSC-RX10M2
実売価格14万180円
約2020万画素の1型センサーを搭載する8.3倍ズームモデル。望遠側は200㎜相当までですが全域F2.8と大口径で、暗い場所での撮影に強いです。
【SPEC】
撮像素子：1型 2020万画素CMOS
レンズ：24-200㎜相当F2.8
液晶：3型 約123万ドット
サイズ／質量：約W129×H88.1×D102.2㎜／約813g
【起動速度：13Pt/20】
レンズの大きさを考えると高速
レンズが大きいため動作は遅いと思われましたが、1.7秒台で撮影できました。5機種のなかでは4番目の速度です。
【AF速度：13Pt/20】
十分速いが順位は4番目
シャッターが切れるまで0.35秒。レンズの大きさを考えると十分速いですが、5機種のなかでは4番目という結果に。
【連写枚数：20Pt/20】
1分間で99枚の連写ができた
1分間での枚数は99枚。今回は初期設定で撮影したため電子シャッターが機能しました。最高14コマ/秒で撮れます。
【ズーム速度：12Pt/20】
レンズが大きく速度では不利
200㎜相当の望遠端からで3秒強。順位は4番目となりました。大型レンズを搭載するため、やむをえない結果といえます。
【望遠マクロ：20Pt/20】
被写体に25㎝まで近寄って撮れる
望遠端でレンズ先端から25㎝まで近寄って撮影できます。焦点距離は200㎜相当ですが、かなり寄ったことで大きく撮れました。
【総合評価：78Point/100】
1分間の連写枚数が実測99枚と5機種中で最も多く、最大で14コマ/秒の連写も可能。動きモノ撮影に強いほか、4K動画撮影に対応するのもウリです。起動も2秒弱とまずまず。
ズーミングはどの機種も速く近接撮影はRX10M2が優秀
高倍率レンズを搭載するネオ一眼は、運動会などのほか、鳥や飛行機の撮影を楽しむ人からも人気が根強いアイテム。最近は、4K動画撮影用としても重宝されることが多く、上位3機種は4K動画撮影に対応するのも見逃せません。
写真撮影では一眼と同じような使われ方をすることが多いため、起動速度やAF速度なども重要です。一眼との違いは、多くの機種で電動ズームが採用されている点。ズーミングが遅いとシャッターチャンスを逃すこともあるため、この速度を入念にチェックしましたが、多くのモデルが望遠端から広角端までで2～3秒台でした。よほど咄嗟に撮るのでなければ、どの機種を選んでも問題なさそうです。
また、望遠でどの程度被写体に近寄って大きく撮れるかもチェック。最も大きく撮れたのはRX10M2で、ボケ描写も美しかったです。
【プロの総括】
総合力ではFZ300だがRX10M2の写りは格別
「望遠撮影や4K撮影を手軽に楽しみたいならTZ85が優れますが、総合力ではFZ300が上。写りの良さを重視するなら、RX10M2を選びたいです」（吉森さん）
●カメラの質量は、CIPA基準（バッテリー、メモリーカード含む）で記載
【URL】
パナソニック http://panasonic.jp/
LUMIX DMC-FZ300 http://panasonic.jp/dc/compact/fz300/
LUMIX DMC-TZ85 http://panasonic.jp/dc/compact/tz85/
ソニー http://www.sony.jp/
サイバーショット DSC-RX10M2 http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX10M2/