昔から愛され続けるおむすびが、いまになって空前の大ブームだ。その人気ぶりは、フランスのパリで専門店に行列ができるなど、海外にまでおよぶレベル。なぜこんなにも人気なのか? その秘密を解き明かしつつ、老舗が教える“絶品おむすび”の作り方や、一度食べたらクセになるおすすめ具材をご紹介!
多様な具材を受け止めながら、心を結ぶ全国共通の郷土料理
日本各地、ひいては海外まで、専門店が続々と登場するなど、おむすびブームが止まらない。その火付け役のひとつといえば、「おにぎりぼんご」だ。
1960年創業の老舗で、元々、行列必死の人気店だが、おむすびブームと訪日外国人の増加が重なり、いまや数時間待ちは当たり前に。同店の魅力は、あえて“しっかり握らない”ことで生まれるふわふわの食感だ。系列店や、卒業生による新店も増えており、そこでおむすびの魅力を再発見する人も数多い。
今回は、大塚にある本店の女将・右近さんに、おむすびが愛される理由を聞いてみた。すると、「全国共通の郷土料理ですし、遠足や運動会、行楽のお弁当といった、幼少期の思い出と紐づきやすい食べ物だからでしょう。『おふくろの味を思い出す』とおっしゃるお客様がたくさんいらっしゃいます」とにっこり。
また、同店のおむすびを食べると、具材の自由度の高さに驚かされる。ぼんごでは複数の具材をトッピングできるのだが、意外な組み合わせに思えても、ご飯に合わせるとマッチし、新たなおいしさに気がつける。この多様性もおむすびの魅力だろう。本特集では、そんなオススメの具材も、一挙紹介。最後まで読んで実際に試してみれば、おむすびとの新しい思い出が刻まれること間違いなし!
#ぼんごの人気の具 BEST3
1位 さけ
2位 すじこ
3位 卵黄醤油漬け「具材は全57種で、1個350円~。一番人気の組み合わせは『さけ+すじこ』、次は『卵黄醤油漬け+肉そぼろ』です。肉そぼろは海外の方にも人気ですよ。平日の16~17時ごろは比較的行列も少ないので、ぜひお越しください!」
女将直伝!ぼんご流 おうちおむすびの作り方
「食べたいけど、なかなかお店に行けない」という人は少なくないはず。そこで女将が、ぼんごのおむすびの作り方を家庭用にアレンジしてレクチャーしてくれた!
01.米は冷蔵庫で2時間浸水(水は通常の9割と少なめ)したのち炊飯。炊けたらサッとほぐす。お椀にラップを敷き、作りたいおむすびの半量ぶんよそう。
02.ご飯に軽くくぼみを作ってから、具を入れる。どこから食べても具にあたるよう、できるだけ広げる。
03.残りのご飯を、具にふんわりとフタをするイメージでかぶせる。米粒を押し潰さないように注意を。
04.ラップごと取り出し、上部をキュッとひねって軽く形を整える。固くならないよう1、2回でOK。
05.ラップを開いて両面に軽く塩をふる。
06.両手でやさしく、三角をイメージして2、3回握る。握るというより、ご飯の粒同士をくっつける感覚で。
07.海苔を好きな巻き方で巻いたら完成!
Lunch お弁当として持って行くなら…
ラップだと時間が経ったときに匂いが付きやすいので、アルミホイルが正解。空気が入るようクシャッと丸めてから軽く包む。家での保存も同様にして冷蔵。