グルメ
立ち食いそば
2017/8/17 20:04

【立ち食いそばまとめ】これぞビジネスマンが求める味! ウマさがしみる「新橋の名店」ベスト4

安くて早くてうまい、日本のソウルフードといえば、やはり立ち食いそば。ビジネスマンがこよなく愛するメニューゆえ、日本随一のビジネス街として知られる東京・新橋は、必然的に立ち食いそばの激戦区となっています。今回は、いままで本サイトで紹介してきた新橋の立ち食いそば店のなかから、えりすぐりの4店舗をまとめて紹介。新橋を訪れた際は、心身にしみ入るような名店の味、ぜひ確かめてみてください。

 

【立ち食いそば】激戦区で不動の人気を誇る新橋の名店 -「絶品つゆ×本格カレー」を求めてビジネスマンが殺到!

【その1 丹波屋】 絶品の立ち食いそばと本格インドカレーが大人気

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昭和59年創業の「丹波屋」は、立ち食いそばの強豪ひしめく新橋で長く人気を集める店。8人で満席の店内は開店と同時にいっぱいになり、昼には店の前に長い行列ができる。

 

この店はつゆがいい。だしは上物のかつお節、さば節と昆布、かえしは三重県直送の本醸造しょうゆを使用。甘さ控えめで、濃厚なだしのうまみが際立つ絶品つゆだ。麺は温そばはゆで麺、もりは生麺と使い分けている。

 

天ぷらは揚げ置き。常連は各ネタを揚げる時刻を知っていて、春菊天はこの時間、ごぼう天はこの時間、と揚げる時間に合わせて来店するという。

↑玉ねぎ天そば(350円)。玉ねぎの甘みがつゆに溶 け出し、微妙な味わいの変化も楽しめる
↑玉ねぎ天そば(360円)。玉ねぎの甘みがつゆに溶け出し、微妙な味わいの変化も楽しめる

 

名物は、卓上にある青唐辛子のしょうゆ漬け。そばに少しかけると激辛だがクセになる味だ。さらに、かつてネパール人の従業員がレシピを残したインドカレーも人気。

 

30種類近くの食材と約10種類のスパイスを使い、本格派の味を提供している。

↑カレーライス(450 円)。いまも味の追求に余念 がなく、毎日味を少しずつ変えているそうだ。「ミニカレー」(280 円)もあり
↑インドカレー(450円)。いまも味の追求に余念がなく、毎日味を少しずつ変えているそうだ。「ミニカレー」(280円)もある

 

■SHOP DATA

丹波屋

住所:東京都港区新橋2-16-1ニュー新橋ビル1F

営業時間:7:00 ~23:30(月〜金)、7:30 ~ 19:00(土)

定休日:日、祝日

 

【その2 うさぎや】 うまさが体に沁みる上品なつゆを堪能すべし!

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新橋五丁目に店を構える「うさぎや」は都内屈指の古参店。創業は昭和26年で、当初は大衆食堂兼飲み屋だった。昭和47年に立ち食いそば店になった際、初代店主は常連客からつゆのアドバイスを受ける。偶然にも四国出身者が多く、彼らになじみのある関西風のだしが採用されたそうだ。

 

なるほど、同店のつゆは色も塩気もそれほど濃くない。かつお節、厚削りのさば節、煮干し、日高昆布などでだしを取ったつゆは、やさしい味わいだ。そばはゆで麺で、高級そばの「絹めん」を使用。やや太めの麺は冷水で締めると生麺に負けないコシが出る。

 

揚げものの一番人気はえびかき揚げだが、春菊天も絶品だ。同店の揚げ油にはごま油が入っていて、その油で最初に揚げるのが春菊天。だから、春菊天は、ごまの香りが最も豊かなのだ。

↑えびかき揚げそば(390円)は小えびの香ばしさと生えびのプリプリ感が楽しめる
↑えびかき揚げそば(390円)は小えびの香ばしさと生えびのプリプリ感が楽しめる

 

↑冷やし春菊天そば(430円)は、コシのあるそばと香ばしいごま油の香り、春菊の苦みと甘みが味わえる
↑冷やし春菊天そば(430円)は、コシのあるそばと香ばしいごま油の香り、春菊の苦みと甘みが味わえる

 

■SHOP DATA

うさぎや

住所:東京都港区新橋5-9-1

営業時間:7:00 ~(売切れ次第終了/月〜金)

定休日:土、日、祝日

 

【その3 おくとね】 他に類を見ないインパクト大なまいたけ天そばは必食!

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まいたけ天はその香りとうまみ、シャキシャキの食感で、そば好きに人気のトッピング。なかでも「おくとね」の「まいたけ天そば」は、東京の立ち食いファンが店名を聞けば、誰でもすぐにそのメニューを思い出すほどの名物だ。

↑まいたけ天そば(450円)。この店の基本となるメニューで、かえしに使うしょうゆはまいたけ天に合うものを選んでいる
↑まいたけ天そば(450円)。この店の基本となるメニューで、かえしに使うしょうゆはまいたけ天に合うものを選んでいる

 

1994年創業で、当初から同メニューの人気は圧倒的だった。丼からはみ出さんばかりのまいたけ天はなるほどインパクト大。まいたけは、群馬県奥利根産を中心に、季節ごとに食感と香りのいいものを選んでミックスし、薄くスライスして揚げている。衣が薄く、つゆを余分に吸わないので、まいたけの風味を十分に味わえるのもうれしい。客は上のサクサク部分を食べながらそばをすすったり、つゆに漬かった部分を楽しんだりと、思い思いの食べ方でそのおいしさを堪能している。

↑店内の両端にカウンター、真ん中にテーブルがある。最大20人近く入り、回転はかなり早い
↑店内の両端にカウンター、真ん中にテーブルがある。最大20人近く入り、回転はかなり早い

 

つゆは、かつお節とさば節、昆布からだしを取り、甘めのかえしと合わせたもの。まろやかなコクが後を引くうまさで、まいたけが加わると、さらに風味がアップする。そばは冷凍麺で、適度なコシと抜群ののどごしが魅力だ。

 

「おくとね」がある新橋駅前ビルの地下食堂街は小さな飲食店がひしめき合い、不思議な懐かしさが漂っている。そんな郷愁も、同店のそばに深みを与える調味料のひとつなのだろう。

↑釜玉そば(340円)。卵とつゆ、温かいそばが絶妙に絡み、揚げ玉がコクを加える
↑釜玉そば(340円)。卵とつゆ、温かいそばが絶妙に絡み、揚げ玉がコクを加える

 

■SHOP DATA

おくとね

住所:東京都港区新橋2-20-15新橋駅前ビル1号館B1F

営業時間:7:00~20:00(月~金)

定休日:土、日、祝日

 

【その4 蕎麦さだはる 西新橋店】 客の声に耳を傾けながら十割そばに最適なつゆを追求

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「蕎麦さだはる」は、かつての「蕎麦まえだ 新橋店」が屋号を変えて登場したお店。“まえだ”時代と同様に、押し出し式製麺機を使い、打ちたて&ゆでたての十割そばをリーズナブルな価格で提供している。

 

そばは田舎そば風の平打ち麺で、そばの豊かな香りともっちりした歯応えを楽しめる。つゆはかつお節と昆布でだしを取り、しょうゆの風味が鮮やかなかえしと合わせた。その濃厚でキリッとした味わいは、太麺と相性抜群だ。店に来てくれる舌の肥えた新橋ビジネスマンの意見を聞きながら、何度も改良を重ねた結果、この味にたどり着いたのだそうだ。

↑天ぷらそば(530円)。この価格でこのかき揚げは驚き。店長は豪華にしすぎて少し後悔しているらしい
↑天ぷらそば(530円)。この価格でこのかき揚げは驚き。店長は豪華にしすぎて少し後悔しているらしい

 

店の人気ナンバーワンは「天ぷらそば」で、客の3割以上がこれを注文する。えび、いかゲソ、小柱などが入った大ボリュームのかき揚げは、確かにコスパが高い。しかも注文を受けてから揚げるので、かき揚げは熱々のサクサク。衣も甘くて香ばしく、食べ飽きることがない。

 

さらに同店は、同じ“元まえだ”の「蕎麦たかね」同様、卵や揚げ玉、おろしなどを無料サービス。かけそばやもりそばでも豪華な一品になるのがうれしい。

 

夜は飲み屋営業をしていて、酒の肴も多彩。締めに絶品そばまで食べられるとは、新橋のビジネスマンは幸せだ。

↑山かけ納豆そば・冷やし(510円)。とろろ、納豆、みつばなどがのった「山かけ納豆そば」。冷やしには温泉卵をトッピングする客が多い
↑山かけ納豆そば・冷やし(510円)。とろろ、納豆、みつばなどがのった「山かけ納豆そば」。冷やしには温泉卵をトッピングする客が多い

 

■SHOP DATA

蕎麦さだはる 西新橋店

住所:東京都港区西新橋2-9-3クレビル1F

営業時間:7:00~16:00、17:00~22:00(月~金)

定休日:土、日、祝日

 

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