グルメ
立ち食いそば
2017/9/12 20:23

【立ち食いそば】アキバはカレーだけじゃない! 実はそば激戦区だった秋葉原・岩本町でオススメの店ベスト5

日本有数の電気街として、またサブカルチャーの聖地として知られる東京・秋葉原。昨今はカレーあるいはラーメンの激戦区としても知られていますが、実は知る人ぞ知る立ち食いそばの激戦区でもあるのです。今回は、岩本町を含む秋葉原の立ち食いそばの名店、5店舗を一気に紹介していきましょう!

※掲載店舗の営業時間、メニューの内容、価格は変更の可能性があります

 

東京のビジネスマンに大人気! 山手線・改札内の絶品「駅そば」ベスト7

 

【その1 秋葉原 】 あきば

風味もコシも群を抜いたそばはつゆとの相性も抜群!

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立ち食い激戦区の秋葉原にあって「あきば」は、そばへのこだわりがトップクラスだ。麺には常陸の上質のそば粉を使用。これを機械でこねたあと、ミシュランひとつ星店で修行後に手打ちそばの店を経営していたご主人が、手ごねで仕上げる。これにより生地の間に空気が入って「ミルフィーユ」状態になり、味わいが増すのだ。

↑店内に製麺機と麺打ち台を設置。ここでそば粉や小麦を使ってどんな麺ができるか“実験”するうちに、新メニューのアイデアが生まれるのだとか↑店内に製麺機と麺打ち台を設置。ここでそば粉や小麦を使ってどんな麺ができるか“実験”するうちに、新メニューのアイデアが生まれるのだとか

 

そんな手間をかけたそばは、色白でやや太め。角がしっかり立った麺をひと口食べると清涼なそばの香りが広がり、また驚くほどのコシがある。

 

人気メニューの「冷やかけあきばそば」は、きゅうり、揚げ玉、わかめ、温玉などをトッピング。キリッと辛口のつゆはだしの風味が豊潤で、しかも雑味がない。

↑冷やかけあきばそば。そばの風味とのどごし、鮮烈なだしの香りに驚かされる
↑冷やかけあきばそば(560円)。そばの風味とのどごし、鮮烈なだしの香りに驚かされる

 

オープンして以来、地元のビジネスマンのほか、遠方から訪れるそば好きも多い。店主は一見頑固そうだが、話を聞くとなんとも気さく。「あきば」は、ガラス張りの明るい店内で、気取らずに絶品そばが味わえる貴重な店である。

 

■SHOP DATA

あきば

住所:東京都台東区台東1-10-3 第95新井ビル1F

営業時間:6:30~15:00(麺がなくなり次第終了/月~土)

定休日:日、祝日

 

【その2 秋葉原 】 川一

店主の丁寧な仕事ぶりが光るいかそばが絶品!

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「川一」は平成9年創業で、ご主人の父親も近所で昔、別の立ち食いそば店を営んでいたという。秋葉原という立ち食いそばの激戦区で、二代に渡って支持されてきたわけだ。

 

店の看板は、するめいかを使った「いかそば」。切り身を一本揚げるのでなく、えんぺらから身、ゲソまでをぶつ切りにしてかき揚げにする。揚げ置きながらサクサクの衣をまとったいかは、食感が驚くほど柔らかい。いかをゲソまで皮むきしているため柔らかいうえに揚げ油が汚れず、天ぷらを食べたときに胃がもたれないのだそうだ。

↑いかそば(480円)。いかを使ったかき揚げは、部位ごとに異なる食感が楽しめる
↑いかそば(480円)。いかを使ったかき揚げは、部位ごとに異なる食感が楽しめる

 

さば節と宗田節からだしを取ったつゆは、鮮烈な香りとほどよいコクが特徴。ヒゲタの薄口特撰しょうゆによりまろやかだ。

 

近くには三井記念病院があり、入院患者がパジャマ姿で食べにくることもあるらしい。確かに病院を抜け出してでも食べたくなる味だ。

↑おろしそば(500円)。注文が入ってから大根をおろす。おろしたてだからこそ味わえる鮮烈な辛味がクセになる
↑おろしそば(530円)。注文が入ってから大根をおろす。おろしたてだからこそ味わえる鮮烈な辛味がクセになる

 

■SHOP DATA

川一

住所:東京都台東区台東1-2-7

営業時間:7:00~21:00(月~金)

定休日:土、日、祝日

 

【その3 秋葉原 】 そば処 のみ処 つつみ

おいしいお酒の締めには絶品の十割そばが待っている!

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十割そばをリーズナブルな価格で食べられ、うまい酒も楽しめる店「そば処 のみ処 つつみ」。そばは押し出し式製麺機を使った生麺ゆでたてで、石臼でぬき実から挽いているから、鮮烈なそばの香りと甘みを楽しめる。細身の麺はコシがあって、ツルツルののどごしだ。

↑肉せいろ(中)(550円)。そば店の基本のもりつゆに牛肉のうま みとコク、玉ねぎの甘みをプラス。そ ばをたっぷり浸して食べたい一品 ↑肉せいろ(中)(550円)。そば店の基本のもりつゆに牛肉のうまみとコク、玉ねぎの甘みをプラス。そばをたっぷり浸して食べたい一品

 

同店の人気メニューは肉せいろともりそば。肉せいろは、かつお節と昆布のだしが効いた辛口のつゆに牛肉のうまみが加わり、そばを手繰る手が止まらない。温そばではかき揚げそばや海鮮かき揚げそばが人気だ。

↑もういらん盛り(880円)。750〜800gの特大サイズの盛りそば。もりつゆにす りごまを入れて味を変えると、これが予想外にうまい!  ↑もういらん盛り(880円)。750〜800gの特大サイズの盛りそば。もりつゆにすりごまを入れて味を変えると、これが予想以上にうまい!

 

午後4時〜7時はお酒とつまみの割引タイムで、鴨スモークや鶏皮ポン酢などつまみが充実。常連さんたちは夕方仕事を終えるやいなや店へ駆けつける。もちろん締めは自慢の十割そばだ。

 

そば処 のみ処 つつみ

住所:東京都千代田区神田佐 久間町2-25 原ビル1F

営業時間:11:00〜23:00(月〜金) *16:00〜居酒屋営業

定休日:土、日、祝日

 

【その4 岩本町 】 岩本町スタンドそば 秋葉原店

太めの「もそっ」としたゆで麺が甘辛つゆに合う!

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秋葉原駅から昭和通りを右、神田川を渡って最初の角を左に曲がると、味のある看板が目に入る。「黄色い看板」「味自慢」との呼び名で愛される「岩本町スタンドそば」だ。

 

↑メニュー表にない人気メニ ューで、かけそばと紅しょ うが天を注文。紅しょうが の酸味が甘辛つゆのアクセ ントとなり、食欲を刺激↑紅しょうが天そば(360円)。メニュー表にない人気メニューで、かけそばと紅しょうが天を注文。紅しょうがの酸味が甘辛つゆのアクセントとなり、食欲を刺激する

 

創業36年のこの店は朝は6時20分から夜10時まで営業。夜になると仄暗い路地に黄色い明かりがぽつねんと浮かび上がり、郷愁にも似た深い趣きを湛える。そばはやや太めのゆで麺。立ち食いらしい「もそっ」とした食感が、甘辛の関東風のつゆとよく合う。だしはかつお節とさば節を使用。かえしはヒゲタの濃口に砂糖、みりんを加え、30年継ぎ足しで使っている。

↑店内は細長いカ ウンターが長く続き、奥は中二階に なっている。初心者は奥まで行くの になかなか勇気がいるもの↑店内は細長いカウンターが長く続き、奥は中二階になっている。初心者は奥まで行くのになかなか勇気がいるもの

 

また、この店最大の魅力が天ぷらの種類の多さだ。定番のかき揚げ、春菊天のほか、げそ天やいわし天、レンコンなど全17種類。常連客はかけそばに好みの天ぷらを1〜2個トッピングして楽しんでいる。激辛の粗みじんの鷹の爪も人気で、なかにはこれをどっさりかける人も。

 

中高年のサラリーマンはもちろん若者も多く訪れるこの店は、立ち食いそば王道のうまさと味わい深い佇まいで、いまも多くのファンを掴んでいる。

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↑げそ天そば(380円)。げそは小ぶりに切られて食べやす い。つゆをたっぷり含んだ衣とげそ をそばとともに食べれば、これぞB級 グルメの極みだ↑げそ天そば(380円)。げそは小ぶりに切られて食べやすい。つゆをたっぷり含んだ衣とげそをそばとともに食べれば、これぞB級グルメの極みだ

 

■SHOP DATA

岩本町スタンドそば 秋葉原店

住所:東京都千代田区岩本町3-10-8
営業:6:20〜22:00(月〜金)、6:20〜19:00(土)
定休日:日、祝日

 

【その5 岩本町 】 みのがさ 本店

外観は地味だがそばとつゆへのこだわりは格別!

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「みのがさ」は岩本町、秋葉原などで複数の店舗を展開しており、その本店は岩本町3丁目の路地に店を構えている。昭和50年に定食・弁当店として創業。立ち食いそばを始めたのは20年ほど前で、現在は夜に居酒屋も営む二毛作店となっている。

 

実はこの店、そばとつゆのグレードが極めて高い。信州・戸隠の専用畑で作付けしたそばの実を挽いたそば粉を使い、自社の工房でその日使う分だけを製麺する。打ちたてゆでたてのそばは色白で角がピッと立っており、そのコシとのどごしは驚くほど。特に、もりや冷やがけで食べると、芳醇なそばの香りがより鮮烈に感じられる。

↑カウンターの手狭な作りにも、古き良き立ち食いそば店の雰囲気が色濃く漂う↑カウンターの手狭な作りにも、古き良き立ち食いそば店の雰囲気が色濃く漂う

 

つゆは、かつお節、宗田節、さば節で引いただしと、かめで2か月寝かせたかえしを合わせて作る。色は透き通った赤色で、甘さが抑えられて塩気もまろやか。さっぱりと上品な味わいは、そばとの相性も抜群だ。

↑春菊天そば(420円)。固めの春菊天がつゆを吸い、適度にほぐれる。そばにつゆがよく絡み、箸が止まらない
↑春菊天そば(420円)。固めの春菊天がつゆを吸い、適度にほぐれる。そばにつゆがよく絡み、箸が止まらない

 

天ぷらは揚げ置き。かき揚げや春菊天、ごぼう天、にんじん天、唐揚げなどバラエティに富んでいる。なかでも春菊天は、リピーターが続出するほど人気のトッピングだ。

↑なめ茸おろしそば(470円)。なめこの甘みと大根おろしの辛味が絶妙にマッチした夏の人気メニューだ
↑なめ茸おろしそば(470円)。なめこの甘みと大根おろしの辛味が絶妙にマッチした夏の人気メニューだ

 

客はビジネスマンが主で、8割が常連。なかには開業当時からずっと通っている人もいるという。昼食時になると、そばを食べる人、弁当を買う人で店の前はごった返す。店構えは地味だが、この「みのがさ」は岩本町の堂々たる名店のひとつだ。

↑店内の壁には、そばの収穫風景などを写した写真が貼られている。同店のそばへのこだわりは極めて強く、社長自ら年に何度か契約畑に足を運び、そばの生育状況を視察に行くのだとか↑店内の壁には、そばの収穫風景などを写した写真が貼られている。同店のそばへのこだわりは極めて強く、社長自ら年に何度か契約畑に足を運び、そばの生育状況を視察に行くのだとか

 

■SHOP DATA

みのがさ 本店

住所:東京都千代田区岩本町3-10-5
営業:11:30〜14:00(17:30~23:30は立ち飲み店として営業/月〜金)
定休日:土、日、祝日

 

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