グルメ
2015/4/30 16:10

商店街の屋上で作られる超希少で美味な「はちみつ」に隠された「ひみつ」

  ごく少量しか作れないため、ごく少量しか出回らない

 

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東京都品川区中延に「幻のはちみつ」なる商品があるのをご存じでしょうか? 中延商店街の屋上で養蜂され、1シーズンで約20kgしか採れない超希少なはちみつで、はちみつの概念を覆す、深みのある濃密さを誇る逸品です。筆者(編集部・山田)的には、これまで食べたどのはちみつよりも甘く、味わいが口のなかで重層的に広がって、THE・感動! 先に結論を言ってしまうと、この超美味の理由は、個体数がかなり減少している希少なニホンミツバチのみつで作られているからです! なぜ、ニホンミツバチのはちみつは甘くて味わい深いのか? そのあたりを詳しく解説していきましょう。

 

 

 あらゆる花のみつを採取するから味が多層的になり美味!

 

通常、市場に出回るはちみつは、セイヨウミツバチという種類のハチのみつが一般的です。セイヨウミツバチは行動範囲が広く、生命力もそこそこあるのが特徴で、特定の花のみつを吸ってみつを貯えます。逆に、ニホンミツバチは行動範囲が半径約2kmと狭いため、特定の花のみつを吸っているようでは、みつを貯えられません。そこで、あらゆる花のみつを吸収していきます。これにより、様々な花のみつが濃厚にブレンドされ、味が多層的になってくるのです。

 

さらに、さまざまな花のみつがブレンドされているので、毎回少しずつ味が違うのも特徴。年3回(春・夏・秋)の収穫で味が変わるのはもちろん、同じ春でも年によって甘みが違うそうです。自然と共生した商品と言っても過言ではありません。

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上記の写真は一般的に販売されているはちみつ(左)と「幻のはちみつ」(右)の比較。みつの色がはっきりと違って、濃厚なのが写真だけでも伝わってくる!

 

 

ニホンミツバチのみつはセイヨウミツバチの1/10しか採れない

さきほどさらりと「中延商店街の屋上で養蜂」していると言いましたが、この「幻のはつみつ」を作っているのは、「中延日本蜂蜜保存会」。同団体は、いつもは「街のお助け隊 コンセルジュ」という名で地元の便利屋さん的活動をしていますが、活動のひとつとして「ニホンミツバチ」の養蜂にも力を入れているのです。

 

もともと、ミツバチを都市部で養蜂して、環境保全や街との共生を伝える活動は2006年に銀座で始まりました。「中延日本蜜蜂保存会」はその話を聞き、中延でも養蜂をスタートさせたそうです。ひとつ注目なのは、銀座の「銀座ミツバチプロジェクト」で育てているのはセイヨウミツバチですが、「中延日本蜜蜂保存会」が育てているのはニホンミツバチ。なんと商店街の屋上を使って、養蜂を行っているのです!

 

なお、ニポンミツバチはセイヨウミツバチの1/10ほどのはちみつしか採れません。そのため、一般流通に出回ることはほとんどなく、本商品「幻のはちみつ」も中延にあるショップでしか買えません。

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↑大都市部における民間養蜂のパイオニア、銀座ミツバチプロジェクトのホームページ

 

ハニートーストにして食べたら、パンがさらに旨くなった!

 

単にみつだけなめていてもわからん! ということで、「幻のはちみつ」ではちみつ料理の代名詞・ハニートーストを作ってみました。まず「幻のはちみつ」とトーストだけで食してみると、当然のごとく美味い! 驚いたのは、はちみつと一緒に食べることで、パンの生地の美味しさまでぐっと引き出てくれる点です。

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さらに、次は「甘いモノon甘いモノ」ということで、アイスクリーム+「幻のはちみつ」+パンも作ってみました(上写真)。アイスクリームの甘さとはまた違う甘さが口のなかに広がり、もともと重層的な甘さにさらに磨きがかかります。

 

グルメ通の飲食店・広報さんも大絶賛!

 

この「幻のはちみつ」、自分で食すだけでなく手土産としても最適です。食通で各地の美味しいものを食べている飲食店グループ・広報さん(女性)に渡したところ大絶賛。「そもそも女性ははちみつ好きが多い」「味が美味しいのは当たり前で、なおかつ優しい」「みつの色が実にキレイ」といったご意見をいただきました。

 

そんな絶品のはちみつ、ぜひ一度ご賞味されてはいかがでしょうか。

 

ショップ情報!

中延日本蜂蜜保存会

080-5892-0039

東京都品川区中延3-7-9 白鳳荘 101

10:00~16:00(日曜営業/水曜日定休)