日本コカ・コーラが6月11日に発売する新製品「コカ・コーラ クリア」がSNSなどで話題となっています。コーラといえば炭酸のシュワシュワとした黒い液体というのがこれまでの常識でしたが、このコカ・コーラ クリアはなんと透明。この話を聞いたとき、筆者に頭には「……スプライトでいいのでは?」という思いがよぎりました。果たしてコカ・コーラ クリアをコーラと認めてしまっていいのか? 編集部では発売前の製品を入手し、飲み比べ検証を行いました。
まずは製品について簡単に説明しておきましょう。このコカ・コーラ クリアは、130年以上も親しまれてきた「コカ・コーラ」の歴史のなかで、これまでになかった“透明”という切り口を打ち出した新開発の炭酸飲料。2017年3月に発売されたトクホ飲料の「コカ・コーラ プラス」や、2018年1月発売の「コカ・コーラ ピーチ」に続く、新しいモノ好きな日本市場のユーザーのために開発された日本独自企画の製品です。
その特徴は液が透明であることだけでなく、レモンを使った爽やかなフレーバー(果汁1%)や、ヘルシーなカロリーゼロなど、すっきり軽やかな飲み口に仕上がっている点も見逃せません。
さて、最初に申し上げたように、日本コカ・コーラの透明炭酸飲料といえば、おなじみ「スプライト」がすでに存在していますよね。今回のコカ・コーラ クリアは、見た目だけでいえばコーラよりもスプライトに近く、ならスプライトでいいのでは……? という疑念がよぎったわけです。
そこで、オリジナルの「コカ・コーラ」、「スプライト」と「コカ・コーラ クリア」を用意し、ブラインド試飲して当てることができるのか実験してみました。挑戦したのはGetNavi編集部の炭酸飲料好きな5人の編集部員。目を閉じた状態で同一の紙コップについだものをランダムに試飲。その順番を答えてもらいます。
その結果、なんと5人中4人が「コカ・コーラ」と「コカ・コーラ クリア」を間違えるという事態に。間違えた人の意見を聞くと、4人全員が「オリジナルのコーラは甘いという先入観があったので、甘い方を選んでしまった」と回答。コカ・コーラ クリアはカロリーゼロにするためにスクラロースなどの人工甘味料を使用しているため、オリジナルよりも甘く感じた人が多かったようです。
一方、見事に当てた1人に聞くと「オリジナルの方がしっかりした飲み口で、クリアの方が軽い印象だった」とのこと。コカ・コーラ クリアに配合されているレモン果汁が、さっぱりとした飲み口につながったのかもしれません。
ちなみにスプライトは5人全員が当てていました。その理由を聞くと、「スプライトはレモンライムのフレーバーが強く、コーラ2種とはまったく違うテイスト」とのこと。
このことから、当初の「スプライトでいいのでは?」という疑念は吹き飛び、目を閉じて飲むとどっちがオリジナルのコーラかわからないくらいコカ・コーラ クリアも“コーラ”であることが判明しました。
みなさんもぜひ新感覚のコカ・コーラ クリアをお試し下さい!