グルメ
2018/7/30 18:30

数々の芸人を開運させた手腕やいかに!? これがボルサリーノ関の「開運飯」だ!

女性お笑いコンビ「ボルサリーノ」で活躍する一方、料理上手としても知られている関さん。まさに、芸人さんたちの胃袋を支える“よしもと芸人のお母さん”という感じね。しかも、彼女の手料理を食べた人たちが、お笑いコンテストで優勝したり、結婚したりしていて、食べると運気が高まる“開運飯”として話題なの!

 

食べた人に幸せが訪れるなんて、関さんの作る料理には、いったい、どんな秘密が隠されているのかしら? 最近、うちのパパの出世も停滞気味なことだし(苦笑)、私も“開運飯”の作り方が知りたいわ。我が家にお招きして、教えてもらわなくちゃ!

 

お笑い芸人/ボルサリーノ 関 好江さん

1971年2月15日愛知県生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシーのお笑いコンビ「ボルサリーノ」で活躍中。わずかな材料費でも、おいしくてボリュームたっぷりの手料理を振る舞い、その料理を食べた芸人仲間が“開運した”ことで話題に。テレビ番組の料理コーナーに登場するほか、オリジナルレシピを収録した『食べると人生が変わる!開運飯』『使いきり! レシピ 食材まるごと、ぜんぶ、おいしく!!』(ともにマガジンハウス)などの料理本も発売。
https://twitter.com/borsaseki?lang=ja

 

食べた人に幸せが訪れる“開運飯”の秘密とは?

お母さん「関さんと言えば、やっぱり“開運飯”ですよね! レシピ本まで出されていますけど、どうやって料理の腕を磨いたんですか?」

 

関さん「“腕を磨く”なんて、大げさな!(笑)。料理学校に通ったことはおろか、飲食店での仕事経験もありません。ごくごく自然と、料理に慣れていっただけです。というのも、吉本興業では『後輩のご飯は先輩がおごる』というのが鉄則。でも、毎日ご馳走してばかりでは、売れていないとお財布がもちません(笑)。そこで後輩芸人を我が家に招き、夜な夜なご飯を食べさせていた結果、自然と料理が上達してしまったという感じです」

 

お母さん「後輩たちに手料理を食べさせるなんて、まるでお母さんのようですね(笑)。今でも芸人さんを招いて、ご飯を振る舞っているんですか?」

 

関さん「東京に出てきてからは、女芸人を自宅に招き、飲み会をする機会が増えましたね(笑)。常連メンバーの椿鬼奴にしても、森三中の黒沢かずこにしても、外でご飯を食べると、どうしても人目が気になってくつろげないし、忙しい時期はお弁当ばかりの日が続きます。そこで、我が家に招待して、私の作った温かい料理をツマミに飲むという(笑)」

 

 

お母さん「なんて豪華なメンツの女子会! 私も参加したいです(笑)。しかも手料理を食べた芸人さんたちが、次々と開運したと話題ですよね! たとえば、椿鬼奴さんは結婚、トレンディエンジェルさんがM-1グランプリで優勝、など。そもそも関さんが作る“開運飯”は、どのように生まれたんですか?」

 

関さん「料理が上達したのと同様、芸人仲間に料理を振る舞っているうちに、自然と生まれたのが“開運飯”です。せっかく作るなら、食べる人に元気になってほしい。そうした想いから、薬膳の勉強を始めたところ、中国に伝わる五行説という思想に出会いました。五行説とは、世の中にある全てを『木・火・土・金・水』の5つに分類するという考え方。例えば、鶏肉は『木』に分類され、仕事運を高めるといったように、食材も5つに分類されています」

 

お母さん「“開運飯”は、そうした食材の組み合わせから成り立っているんですね! でも、五行説なんて聞くと、ちょっと難しそうです」

 

関さん「確かに難しそうに聞こえますよね(笑)。けれど、『風邪を引いたらネギを食べなさい』とか、『疲れたときには鶏肉を食べなさい』なんてフレーズは、日本の家庭でもお馴染み。いわゆる民間伝承です。うちの祖母や母も、そうした民間伝承を大切にする人で、私にも自然と受け継がれていましたが、調べてみると医学的にも理にかなっているし、五行説と重なる部分も少なくありません。私が作る“開運飯”は、食にまつわる各国の民間伝承、いわば“おばあちゃんの知恵袋”をミックスしているだけなんです(笑)」

 

お母さん「“おばあちゃんの知恵袋”なんて聞くと、途端に私にもできそうな気がしてきます!」

 

関さん「でも、本当にそうなんですよ。さっきお話しした、仕事運アップを招く鶏肉にしても、中国では、鳥は自由に空を飛ぶことから出世の象徴。日本では“名を取る”という言葉に縁起を担ぎ、菜っ葉と鶏肉が入った雑煮が、関東近郊に伝わるお雑煮の定番です。そうした言い伝えのある鶏肉は、持久力を高めるカルノシンという栄養素が豊富! 持久力アップが仕事への活力につながり、結果、出世をもたらすと考えると、すごく自然じゃないですか?」

 

 

お母さん「確かに! 一点の曇りもなく、納得しちゃいました!」

 

関さん「でしょう(笑)? 五行説にしても、日本の民間伝承にしても、科学や医学が未発達だった時代、確かな根拠までは分からないけれど『誰かの健康につながる』との想いから、生まれた言い伝えのように思います。そう考えると、こうした言い伝えをミックスして作る私の“開運飯”って、家庭のご飯と何も変わりません。“開運飯”をひと言でまとめてしまえば、『誰かの健康を想って作る料理』なので」

 

お母さん「家族の食卓を支える母として、とっても励みになる言葉です! 関さん、持ち上げ上手ですね(笑)。せっかくの機会だし、お願いしちゃってもいいですか? 最近、うちのお父さんがお疲れ気味なんですよ。私からのエールを込めて、仕事運アップの料理を作りたいんですけど、おすすめのレシピを教えてくれません!?」

 

関さん「任せてください! では、後編でとっておきの“開運飯”レシピを教えますね」

 

【前編のまとめ】

「五行説」というフレーズを聞いたときにはハードルの高さを感じたけれど、「おばあちゃんの知恵袋」と言い換えてもらった途端、関さんが作る“開運飯”がグンと身近になった気分! たしかに、お肉の中でも鶏肉は、高タンパク低カロリー。アスリートが食べる食材の代表例だもの。持久力を高め、仕事運アップにつながることにも納得よね!

 

夏バテでお疲れ気味のパパを元気づけたいし、できることなら出世もしてもらいたいもの(笑)。後編では鶏肉を使った、関さんのオリジナルレシピを教えてもらうわよ! しかも主婦に優しく、夏場にぴったりな作り置きメニュー。お楽しみにね!

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。

参田家の人々とは…

ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。