グルメ
2018/8/10 20:30

【街中華の名店】ラーメン400円! 学生の青春に寄り添う「メルシー」は早稲田遺産だ

東京屈指の学生街である早稲田~高田馬場。早稲田大学をはじめ様々な学舎があると同時に若者好みの高コスパな店が多く、ラーメン激戦区ともいわれるエリアである。そのため栄枯盛衰も激しいが、最古参のひとつでありレジェンド的な存在でもあるのが「メルシー」だ。ラーメンが名物であるが、洋食や酒なども提供するスタイルは街中華そのもの。改めて、そんな超名店の魅力を紹介していきたい。

 

キレのあるしょうゆに煮干しが香る高コスパラーメン

看板メニューのラーメンは、まず価格に驚かされる。確かに街中華のラーメンは専門店より比較的安く、500円を切ることも少なくない。だが「メルシー」は400円。同店で最も高価な「五目そば」でも660円となっており、とにかく圧倒的にリーズナブルなのだ。

↑ここには書いていないが、追加料金で1.5倍増量の大盛りにすることも可能だ。麺類なら+90円、ご飯類なら+100円。「チャーシュー」530円、「メンマ」110円といったつまみもある

 

味も、言わずもがなで絶品。同店のスープは豚骨と鶏ガラに、煮干しのダシとキャベツなどの野菜の甘みを加えたものがベースとなる。なかでも特徴的なのは煮干しだ。これには「平子煮干し」といわれる、まいわしを採用。サイズが大きいこの素材を使い、滋味深い魚介のうまみをブレンドする。

↑煮干しの産地は仕入れにもよるが、九州が多いという。量は1日4~5kg。多い日には7~8kgを使用

 

スープの仕込みは毎朝6時前から10時くらいまで。長年変わらない秘伝のしょうゆダレと合わせ、1玉150gの中細ストレート麺を投入。そして同店ならではのコーンなどのトッピングが施され、伝家の宝刀といえる珠玉のラーメンが完成する。

↑「ラーメン」400円。チャーシューは豚のお尻やモモの部位を使い、約1時間煮込んだものをのせる

 

あっさり系ながら、しょうゆのキレをしっかり感じさせるインパクト大のテイスト。したたかながら、あくまで主張しすぎずスープ全体に寄り添う煮干しの風味がたまらない。なお同店は味のカスタマイズができ、濃いめで麺硬めというのが特に多いオーダーだそう。

 

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