グルメ
2022/3/4 10:45

2022年「フード」のトレンドは? カギを握る8つのワードと17の注目フード

2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。時代を映す鏡でもあるトレンドを、各ジャンルのプロが断言!

「フード」ジャンルでは、コロナ禍を経て、非接触や健康に関連した分野がさらに伸長。外食では新たな上陸系グルメが注目されたり、ユニークなシステムの飲食店が増えたりと、“新体験”がキーワードだ。

※こちらは「GetNavi」2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1【イロモノ自動販売】お店クオリティの料理を会計の手間なく買える!

私が紹介します!

フードライター

中山秀明さん

食のトレンドに詳しい。今回触れていないが「スシブヤ」など店名が横文字の“カタカナズシ”にも注目している。

 

冷凍技術の革新と決済手段の多様化が拡大のカギ

非接触ニーズの拡大を受け、自販機を中心に、ユニークな自動販売システムが増えている。

「冷凍技術の発達により、自販機で冷凍商品を扱えるようになったのがポイントです。これにより、飲料以外にも様々な食品を取り扱えるようになりました。冷蔵よりも賞味期限が長く、食品ロス削減につながる点でも注目が集まっています」(中山さん)

加えて、スマホ決済などの自動決済サービスが増えたことが、店舗形態に影響を与えている。

「決済サービスの拡充により、自販機以外でも自動販売、すなわち無人での販売を行いやすくなりました。2020年春の高輪ゲートウェイ駅開業時に、AI無人決済コンビニ『TOUCH TO GO』が話題になりましたが、同年にローソンも無人店舗を期間限定で試験営業したり、21年からはファミリーマートが郵便局とタッグを組み無人店舗の実験を開始したり、大手コンビニも注力。消費者が新しい決済に慣れることで、様々なジャンルに広がっていくでしょう」(中山さん)

自販機もコンビニも、キーワードは“無人”。2022年も、縦横無尽に展開されるであろう、新たな買い物体験から目が離せない。

 

【ヒットアナリティックス】外食自粛が発想の転換を生み異色自販機が増加

コロナ禍の外食自粛で意外なフードの自販機や、レジ会計なしで料理を買える自動販売ストアが増加。時短ニーズにも応えられるため、コロナ禍が過ぎても定着しそうだ。ラーメンやサラダのほか、スイーツや和食などもあり、今後も要注目。

 

01 食後のスマホ決済でレジ会計の時間をカット!

サラダ専門店

2021年11月オープン

CRISP SARADA WORKS

CRISP STATION

カスタムサラダ専門店が、東京都駅近くの「丸の内ビルティング」地下1階に設置。好きなサラダを選び、食べたあとにパッケージに印字されたQRコードから決済する。サラダは8種あり、すべて1295円。

 

↑コンビニの冷蔵ケースのように自由に開けて、好きな商品を取り出せる

 

02 定番の味を自宅で楽しめる冷凍食品が24時間購入できる!

冷凍自販機

2021年11月設置

松屋フーズ

冷凍自動販売機

ご飯にのせると牛めしが完成する「牛めしの具(プレミアム仕様)」(300円)や「オリジナルカレー」(200円)など6種類を販売。系列店である「松のや」が監修した「ロースかつ」も並ぶ。東京都・南砂町店に先行設置中。

 

 

↑どれも冷凍で、レンチンかお湯を注ぐ簡単調理に対応

 

03 人気ラーメン店の味を自宅で再現できる冷凍キット

冷凍自販機

2021年11月設置

FROZEN24

FROZEN24マート

有名店を中心に、数種のラーメンや餃子の冷凍商品を販売。ラーメンは茹で調理、餃子はフライパン調理に対応する。自宅まで距離がある人のために保冷キット(200円)も用意。東京メトロ南北線の飯田橋駅構内に設置中だ。

 

 

04 ブルーボトルコーヒーが渋谷に初のロッカー式カフェをオープン!

ブルーボトルコーヒーがロッカー式カフェを期間限定で営業中。店にある専用端末から注文・決済すると、ロッカーの背後でコーヒーが準備され、できたての状態でロッカーに届けられる。

 

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