老若男女に愛され、いまや大人気のレモンサワー。そんなレモンサワーのオーソリティである「レモンザムライ」さんを監修に迎えて、「レモンサワー」のおいしさ・楽しさ・魅力を伝える『知れば知るほどおいしい! レモンサワーを楽しむ本』(レモンザムライ・著/Gakken・刊)。
今回は本書から抜粋して「レモンサワーの炭酸」について紹介していきます!
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ただの炭酸水と侮るなかれ炭酸は意外と奥が深いのだ
レモンサワーの必須条件である「酒」については簡単に解説したが、ここでは炭酸水について触れていきたい。
炭酸水に求められるのは見た目の爽やかさと飲んだときのシュワシュワとした爽快な喉越しだろう。最近
では「強炭酸」が定番になっており、意識せずとも強炭酸のドリンクを飲むことも多いはずだ。
ただし、「強炭酸=おいしいレモンサワー」かといえば、そうとも言い切れない。レモンサワーの味わい
によって微炭酸が合うこともある。
例えば、店で提供されていたり、市販されていたりするものには、店主や企業のこだわりがあり、炭酸の
刺激や量もきちんと計算されている。
微炭酸であれば、刺激が強すぎないことで、レモンやお酒といった素材の味わいをより感じやすくなる。
乙類焼酎や日本酒などをベースにしているレモンサワーは、微炭酸で味わうのもいいものだ。
また炭酸水の水質によっても、味や口当たりに違いを感じられるはずだ。水には硬度があり、硬度は水中
に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表したもの。WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは硬度120mg/L未満が「軟水」、硬度120mg/L以上が「硬水」とされている。
一般的に軟水は〝まろやか〟で、硬水は〝どっしり・しっかり〟という印象。日本は水道水の約95%が軟
水なので、多くの人にとっては軟水が身近な存在だ。そのため日本で生産されている炭酸水の多くは軟水で、まろやかなものが多い。
一方、硬水は外国産のものが多い。ミネラルが豊富に含まれているので、しっかりとした飲みごたえが特徴的。
使用する炭酸水によって、同じレモンとお酒でも風味が変わる。これもレモンサワーを楽しむひとつの方
法なので、ぜひ飲み比べてもらいたい。
炭酸水もレモンサワーの主役だ
■強炭酸
最近は「強炭酸」や「最強刺激」を謳った商品が主流だ。シュワシュワと爽快に喉を潤してくれるので、さっぱりとしたレモンサワーにもおすすめ。ちなみに「同じ炭酸水でも瓶のものとペットボトルのものでは味が違う」という噂があるが、メーカーの見解は「同じもの」とのことらしい。
■微炭酸
レモンやお酒の味わいをダイレクトに感じたいなら微炭酸もおすすめ。炭酸の刺激をあえて抑えることで、素材そのものの風味をしっかりと楽しむことができる。本格焼酎や日本酒などに合わせて使いたい。また、強炭酸の量を少なく調整することで、微炭酸にすることも可能だ。
■外国産炭酸水
外国産の炭酸水はミネラルが豊富に含まれていて硬水のものが多い。フランスの「ペリエ」やイタリアの「サンペレグリノ」などが有名だ。炭酸のすっきりとした後味に加え、軟水では味わえないどっしりとした飲みごたえも。日本でも入手は容易なので、一度は試して違いを感じてほしい。
【書籍紹介】
知れば知るほどおいしい! レモンサワーを楽しむ本
著者:レモンザムライ
発行:Gakken
レモンを使用したアルコール飲料は大人気で、現在では数多くの商品が店頭に並ぶようになっています。ビール飲料に追いつけ追い越せの勢いで増え続けています。本書では、テレビ等で話題のレモンサワーのオーソリティである「レモンザムライ」さんを監修に迎えて、そんな「レモンサワー」のおいしさ・楽しさ・魅力を伝えていきます! 自宅で美味しいレモンサワーをつくるためには? いま飲んでおきたいレモンサワーの名店とは? そもそもレモンって酸っぱいだけじゃないの? これ一冊で、レモンサワーマスターになれる! 大人気YouTuberりおレモンさん、ストロングおじさん、レモンザムライのレモンサワー缶座談会も特別収録!
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