コロナ禍を経て息を吹き返した外食トレンドからも目が離せない! 今回はフードライター中山秀明さん、「GetNavi」フード担当・鈴木翔子さんに「低アル日本酒」と大注目の「スライスレモン入り缶チューハイ」について聞いてみた。
※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです
■フードライター中山秀明さん
食のトレンドに詳しいフードアナリスト。個人的には、左ページの「お手ごろうなぎチェーン」が特に激アツだと豪語する。
■「GetNavi」フード担当・鈴木翔子
本誌のフードを5年以上担当。酒好きが高じ、しばしばバーでも働いており、酒トレンドに詳しい。
度数の低下で飲用ハードルも爆下がり!「低アル日本酒」
昨今は、お酒をあえて控えるライフスタイル「ソバーキュリアス」が世界的に浸透。日本酒でも低アルタイプが増加しており、飲用のしやすさなどからファンを拡大している。
月桂冠
Gekkeikan Studio no.4
3300円
度数を約3分の1に抑えつつ日本酒らしいおいしさはキープ
一般的に15%前後ある日本酒のアルコール度数を、独自技術で5%に。日本酒本来のお米の風味や、フルーティな香り、酸味はそのままで、さっぱりとした涼しげのある味わいに仕上がっている。
【ヒットアナリティクス】誰もが知る蔵元からの登場で認知拡大に期待
「地酒の蔵元を中心に少しずつ増えていた低アルコール日本酒を月桂冠もリリース。本品は群を抜いた度数の低さで、飲みやすさと日本酒らしさが楽しめ、ライトユーザーが日本酒のおいしさに気付くきっかけになりそう」(鈴木)
先進技術:4 顧客ニーズ:5 市場の将来性:5 独自性:4 コスパ:3
即完売した限定品の“未来”はどうなる?「スライスレモン入り缶チューハイ」
ひと頃よりも人気が落ち着いてきたレモンサワーに、新たなヒットの兆しが! なんと缶チューハイの中に本物のスライスレモンが入っているのだ。2023年春に限定販売され即完した商品で、24年に再発売されるとのこと。再び入手困難になりそうだ。
アサヒビール
未来のレモンサワー
希望小売価格:298円(税込)
斬新な仕様とフレッシュな味で話題! 発売後14日で完売した意欲作
2023年の5月に、同社のECサイトで1700セット限定で発売。フルオープンのフタを開けると泡のあとにレモンが浮き上がる斬新な仕様と、リアルな果実感あふれる味が話題となり、14日間で完売した。
【ヒットアナリティクス】新たなフルオープン缶の体験価値に期待大
「2021年に発売された『アサヒ スーパードライ 生ジョッキ缶』は、泡がふくらむ斬新な体験価値で社会現象となる大ヒット。そのDNAを継ぎ実物レモン入りのサワーで提案するとは! 2024年の再登場に期待大です」(中山さん)
先進技術:4 顧客ニーズ:4 市場の将来性:4 独自性:5 コスパ:2