富士通はコンシューマー向けパソコン「FMV」シリーズの新製品12機種を発表しました。FMVシリーズはノートパソコンを「LIFEBOOK」、デスクトップを「ESPRIMO」というブランドで展開しており、今回は従来機から性能を向上させた後継モデルのほか、新たに2機種がラインナップに加わりました。
重さ777gの超軽量モバイルパソコン
なかでも注目なのが、重量が800gを切った超軽量パソコン「LIFEBOOK UH75/B1」。このモデルは、13.3インチのフルHD液晶を搭載しながらも、超軽量と超薄型を両立して実現しているのが特徴です。また、薄型でありながら有線LANコネクタやSDカードリーダーなど、ビジネスシーンでも使い勝手を損なわない拡張性もポイント。
筆者が注目したいのは、軽量化のためにバッテリー容量を減らしたり、さらにバッテリーの容量不足を補うために「Atom」などの超省電力CPUを搭載したりすることはせず、第7世代の「Core i5」を採用している点です。一般的な軽量ノートブックは、軽量化のために性能を犠牲にしがちですが、「UH75/B1」は携帯性に優れるモバイルノートでありながら、拡張性や処理能力はメインマシンとしても十分使用できるスペックを搭載しています。
また、軽量薄型モデルながら、耐久性にもこだわりを持って設計されています。ビジネスシーンでの使用を想定した様々な耐久試験を行い、万が一の落下や加圧にも耐えられるタフネス仕様を採用。発表会ではモデルが機体の上に乗り、強い圧力がかかっても本体が破損せず、しっかり動作している様子をアピールしていました。
また、手のひら静脈認証などの生体認証やリモートデータ消去ソフトなど、セキュリティ面を強化している点も特徴。万が一、紛失した場合や置き忘れてしまった場合も、安心してデータを保護することができます。発売は2月16日。カラーはレッドとブラックの2色展開で、価格はオープンプライス。
液晶のフチが4方向とも極細のデスクトップパソコン
FMVシリーズのデスクトップモデルである「ESPRIMO」からは、液晶のフチが4方向とも極細の「4辺峡額縁」を採用した、FHシリーズが発表されました。今回発表されたFHシリーズは、23.8インチのフルHDを搭載した一体型パソコンで、CPUなどのスペックに性能差が設けられている「FH77/B1」「FH53/B1」「FH52/B1」の3モデル。
いずれも液晶のフチが極細に設計されており、画面が空間に浮いているような外観で、インテリアにもスッと溶け込むようなデザインになっています。FMV ESPRIMO FHシリーズ3モデルは、それぞれ1月19日発売。価格はオープン。
フルWindows搭載の6インチタブレット
また、法人向けではありますが、Windows 10を搭載した6インチタブレット「ARROWS Tab V567/P」も発表されました。こちらは、主に医療や物流、建設現場などで使用することを目的としたモデル。Windowsスマホなどに採用されているモバイル用OSではなく、PCと同等のフルOSを搭載しているため、PC向けのアプリなどをそのまま使える点がポイントとなっています。
ビジネスシーンで使うノートパソコンを探していた方や、自宅のパソコンの買い替えを検討していた方は、富士通FMVシリーズの新モデルをぜひチェックしてみて下さい。