サムスンは、2025年後半よりGalaxy WatchやGalaxy Ringといったウェアラブル機器に新型バッテリーを搭載する予定だと報じられています。

韓国の大手経済メディア「Money Trade」によると、今年第4四半期に発売が見込まれている次世代Galaxy Ringから、全固体電池の採用が始まるとのことです。
この「全固体電池」は、現在主流のリチウムイオン電池と異なり、液体の電解質を使用しない点が特徴です。代わりに固体電解質を用いることで、液漏れのリスクがなくなり、安全性が大幅に向上します。また、エネルギー密度が高くなるため、同じサイズでもより大容量のバッテリーを実現しやすくなるというメリットもあります。
昨年秋にもGalaxy Watch後継機に全固体電池が搭載されると報じられていましたが、先に次世代Galaxy Ringが対象となるようです。
サムスンは昨年、エネルギー密度が約200Wh/Lの全固体電池を開発しましたが、現在は360Wh/Lの改良版の実用化に取り組んでいるそうです。これは、従来の1.8倍の容量を実現できる可能性があることを意味しており、次世代Galaxy Ringではさらなるバッテリー性能の向上が期待されています。
ただし、この技術はコストが高いため、収益性の確保が課題になると見られています。それでも、サムスンは2026年に完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」へ、2027年には「Galaxy Watch」へ順次搭載する計画を持っているようです。
なお、今回の報道内容について、サムスンが正式に認めたわけではありません。しかし、同社は今年初めに全固体電池の量産施設への投資を示唆しており、信憑性の高い情報と見なされています。
現行のGalaxy Ringは1回の充電で最大6〜7日間、Galaxy Watch6などは最大40時間の使用が可能です。これらが将来的にさらに長時間使えるようになることが期待されます。
Source:Money Trade
via:9to5Google