アップルは今後数年で「Siri」を大幅に強化し、オープンAIの「ChatGPT」に匹敵する真のAIチャットボットに進化させる計画だと、米ブルームバーグが報じています。

ブルームバーグによれば、次世代のSiriは過去6か月間のテストで大きな進歩を遂げており、一部の幹部は現在のChatGPTのバージョンと「同等の性能」とみなしているそう。また、Siriがインターネットにアクセスして複数の情報源からデータを収集・統合できるようにすることも検討されており、これもChatGPTのような機能を意味しているようです。
アップルは現在、スイスのチューリッヒにAI開発拠点を構えており、そこでSiriの新しいソフトウェアアーキテクチャを構築中。それは「モノリシックモデル」と呼ばれています。同モデルは大規模言語モデル(LLM)に基づいており、機能を継ぎ足して構築された現在の「ハイブリッド構造」を根本的に置き換える予定。これにより、Siriはより会話的で、情報の統合力にも優れたアシスタントになるとされています。
一方、今秋にリリースされる「iOS 19」では、グーグルのAIチャットボット「Gemini」がSiriの選択肢の一つとして追加される予定。さらにSiriと「Safari」ブラウザの検索に、PerplexityのAIサービスが組み込まれる可能性も報じられています。
AIの力により、さらなるアップグレードが期待されているSiri。他社のAIチャットボットと比べても遜色のない性能に進化してほしいですね。