AI競争で劣勢のアップル。新たな情報によれば、同社は遅れを取り戻すために、さまざまな取り組みを行っているようです。

米ブルームバーグによれば、アップルはさまざまな複雑度のAIモデルを社内でテストしているとのこと。その中でも1500億パラメータのモデルは、オープンAIの「ChatGPT」のようにクラウドベースで動作し、端末内で動作する「Apple Intelligence(30億パラメータ)」よりはるかに強力です。
アップルが社内ツール「Playground」でこの1500億パラメータのモデルをテストすると、「最近のChatGPTの品質に迫る性能」になったとのこと。しかし、事実と異なる情報(ハルシネーション)を生成する傾向が依然として課題となっているそうです。
さらにアップルは、「Knowledge」というチャットボットモデルも社内でテストしている模様。このモデルはインターネットにアクセスし、複数の情報源からデータを収集・統合できる機能を持つようですが、技術的課題で難航しているとも伝えられています。
これらのAI技術がいつ正式に導入されるかは依然として不明。WWDC25で詳細なロードマップを発表する可能性も低いと見られています。これは、昨年のWWDCで発表されたApple Intelligenceの機能がいまだリリースされていないため、アップルが慎重になっていることが原因のようです。
次期「iOS 26」ではグーグルの「Gemini」がSiriに統合されるだけでなく、SiriやSafariの検索にPerplexityのAIサービスが追加される可能性も浮上しています。アップルのAIサービスは今後どのように進化するのか注目です。