サムスンが開発中と噂されている三つ折りスマートフォン「Galaxy G Fold」が、中国の3C認証サイトに登場しました。これにより、同端末がまもなく正式に発表される可能性が高まっています。

3C認証(China Compulsory Certification)とは、中国国内で製品を生産・販売・輸入する際に、その製品が中国の安全・品質基準に適合しているかどうかを審査し、合格した製品のみに付与される制度。スマホも例外ではなく、メーカーはこの認証を取得する必要があります。そのため、3C認証サイトには型番やモデル情報が掲載され、未発表デバイスやスペックの一部が明らかになることもあります。
今回確認されたGalaxy G Foldのモデル番号は「SM-F9680」で、末尾の「0」は中国向けバージョンを示しています。Galaxy G Foldの販売地域は韓国と中国の2か国に限定されると報じられており、そのうちの1地域が今回確認された形です。
さらに、Galaxy G Foldの有線充電速度が最大25Wであることも認証情報から判明しました。おそらくこれは、薄型設計による内部スペースの制約や発熱リスクを考慮した結果と考えられます。この仕様は、著名リーカーが以前に報じた内容とも一致しています。
しかし、ライバル機となる中国ファーウェイの三つ折りスマホ「Mate XT」は、有線66W・無線50Wという高速充電に対応。また、Galaxy G Foldのバッテリー容量は5000mAh未満と噂されており、Mate XTの5800mAhと比べると少なめです。
このようにサムスンが保守的な設計を採っている背景には、過去にGalaxy Note 7で発生したバッテリー発火事故の教訓があるのかもしれません。
Galaxy G Foldは、完全に開いた際のディスプレイサイズが9.96インチとされており、Mate XTの10.2インチよりやや小さめです。しかし、搭載されるプロセッサーはTSMCの3nmプロセスで製造されたSnapdragon 8 Eliteであり、7nmプロセスのKirinチップを採用しているMate XTより高性能であると見られています。
価格については、Galaxy G Foldは3000〜3500ドル(約43万〜50万円※)になると予想されており、決して手ごろな価格とは言えません。ただし、中国と韓国でヒットすれば量産体制が強化され、将来的には価格が下がると期待したいところです。
※1ドル=約145円で換算(2025年6月11日現在)
Source: Wccftech