今冬は、ペン入力の精度や純正キーボードの打ち心地を向上させたタブレットが相次いで登場しています。従来のタブレットは、動画再生などコンテンツ消費用デバイス的な位置付けでしたが、2016年はクリエイティブな用途に対応する製品が増えると予想されています。
より繊細なペン入力が可能となった「Surface Pro 4」
ペン入力に対応し、タイプカバーを装着すればノートPCとして使えるマイクロソフトのSurfaceが大幅に進化。最新の「Surface Pro 4」は、タブレットの使い方を大きく変えそうです。
「Surface Pro 4」は、アスペクト比4:3の12.3型ディスプレイを採用。最新プロセッサの搭載で、基本性能 が向上したほか、新たに1024段階の筆圧検知に対応し、より繊細なペン入力が可能となりました。別売のタイプカバー(1万7712円)も品質が向上し、ビジネス用途でも活躍できるようになっています。
もうひとつの本命タブレット「iPad Pro」
このトレンドは他社の製品にも広がっており、Appleも昨年、初めてペン入力に対応した「iPad Pro」を発売しました。「iPad Pro」は12.9型の大画面に、別売のペン「Apple Pencil」(1万2744円)を使って、イラストなどの繊細な線も描けるようになっています。
これまでタブレットは、動画を見たり電子書籍を読んだりと、コンテンツを消費するためのデバイスでした。しかし、「Surface Pro 4」や「iPad Pro」のように繊細なペン入力に対応したことで、コンテンツを創造するデバイスとしても注目を集めています。2016年は、漫画やイラストなどの創作活動に本格的に対応したタブレットが主流となるでしょう。