先日、都内にて「日本屋根ドローン協会」の設立発表会が開催されました。日本屋根ドローン協会は、ドローンを使って屋根の点検を円滑に行えるように、屋根の点検補修をするリフォーム業者や瓦業者など屋根事業のスペシャリストとドローンアプリ開発会社、大学、弁護士などドローン技術に関わる有識者が理事を務める団体です。
日本屋根ドローン協会発足の理由としては、点検の安全性と人員不足の解消が挙げられています。一般に、屋根の点検は職人が屋根にハシゴをかけ屋根にのぼり、目視で確認します。このとき、命綱などを付ける慣習はなく、屋根から転落する事故が起きているとのことです。その数、年間846件もあり、そのうち40件が死亡事故となっています。
さらに職人の数は1997年をピークに右肩下がりで減っており、現在はピーク時から28%も減ってしまっています。
そこでドローンの出番というわけです。実際にドローンで屋根の点検をすると屋根にのぼる必要がないので、安全に点検ができるようになります。また、点検作業もこれまで2時間近くの時間がかかっていましたが、ドローンであれば約10分で完了することもあるそう。さらに屋根から人が撮影したよりも上空から撮れるので、屋根全体を撮影することができ、側面などさまざまな角度から撮影でき、より細かい点検作業ができるようになるわけです。お客さん側からしても、すべての点検場所が確認できるので、ちゃんと点検できているか、余計な場所の補修まで見積もりに入っていないかといった確認もできます。