「これどうやって使うんだよ……」
初めてトラックボールマウスを見たときに、そんな感想を持った方は少なくないはずです。筆者もそうでした。指や手のひらでマウスのボールを操作するなんて、初めはあまりイメージできなかったのです。
というのも過去の話、いまや私もトラックボールマウスが手放せなくなりました。これがあるのとないのでは、肩のこりが雲泥の差なのです。
トラックボールマウスなら、腕を動かさないから肩がこらない
普通のマウスなら、右手を動かして操作をすることになります。常に手首が宙に浮いていることになりますから、無意識に肩や腕に力が入ってしまいます。一方のトラックボールマウスなら、指や手のひらでカーソルを操作するので、手首は宙に浮きません。
たしかに、手のひらや指でのカーソル操作は慣れるまでに時間が必要です。筆者の場合だと望んだ操作が手軽にできるようになるまで丸1日、違和感が全くなくなるまで3日ほどはかかりました。また、切り抜きや範囲指定など、細かい作業はトラックボールマウスにとってやや不得手で、完全に万能というわけでもありません。
といっても、長時間使っても肩がこらないというのはもう手放せない利点といえるでしょう。万年肩こりにお悩みのパソコンユーザーは、一度騙されたと思って手を出してみることをおすすめします。
トラックボールマウスの種類と選び方
トラックボールマウスには親指でボールを操作するタイプ、手のひらで操作するタイプ、人差し指で操作するタイプがあります。親指タイプは、通常マウスからの乗り換え時の違和感が控えめ。カーソルの操作法こそ変わりますが、ボールをクリックする指も人差し指と中指で変わることがないためです。
一方、手のひらタイプや人差し指タイプは乗り換え時の変化こそ大きいものの、親指タイプ以上に大振りな操作が可能。マウスカーソルの移動が多いマルチモニタの環境などではこちらのほうが高いポテンシャルを発揮し、コアなファンも多く獲得しています。
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まずはこれを買えばいい、親指タイプのド定番
ロジクール
実売価格4694円
親指タイプの定番中の定番といえる商品がこちら。トラックボールマウスのなかでは安い価格でありながら、同社のトラックボールマウスが持つ魅力を十分に備えており、まずはこれを買っておけば間違いありません。
<注目ポイント>
・滑らかなデザインで手になじむ
・ロジクールのUNIFYING テクノロジーで、6つまでの機器と同時接続可能
・ボタン数は5個で必要十分
同社のトラックボールマウスが備える、手になじむ滑らかなカーブを描いた形状は体の負担を大きく軽減します。実績のあるデザインは多くの支持を集めており、本シリーズが長年売れ続ける人気商品となった最大の要因になっています。
また、ロジクールのUNIFYING テクノロジーにより、本品のレシーバーひとつで、キーボードなど、Bluetoothに対応したロジクール製品を6つまでまとめて通信設定が可能です。マウスを動かさないがゆえに省スペースを実現してくれるトラックボールマウスですが、ロジクール製品であればUSBジャックの節約も可能なのです。
なお、本品のボタン数は5個。普通のマウスと比べても標準的な数で、ボタンが多数あるゲーミングマウスをこれまで使っていた方でなければ、不便をすることはほぼないでしょう。
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ロジクールの上位モデルは一度使うと手放せない
ロジクール
実売価格9700円
M570Tの上位モデル。価格は約2倍となりますが、M570Tが持つ魅力に加え、さらなる高性能化がはかられています。一度使えば、あまりの利便性の高さに感嘆することでしょう。筆者の愛用モデルでもあります。
<注目ポイント>
・マウスの角度が調整でき、腕の負担をさらに軽減
・カーソルの移動速度を変更できる
・複数のデバイスで使い分けが可能
本品の注目ポイントはたくさんあるのですが、ハード面の違いから紹介します。まずは、マウスの角度が調整できることによる体への負担軽減。本体を小指側に20度傾けることができるので、自分に合った自然な手の位置でマウスを使うことができます。
さらに、カーソルの移動速度が変えられるボタンが付きました。作業に最適化したカーソルコントロールを実現可能です。
ソフト面でも大幅な進化がありました。本品は同時に複数のデバイスに同時接続可能で、しかもマウス側で使用するデバイスを切り替えることができます。Windows、Macともに対応しているため、2台使いをされる方にはぴったりの商品です。