外の環境音も取り込めるイヤホンが欲しい
山本 このイヤホンには音楽を聴きながら、本体のマイクで同時に外の環境音が取り込める「トランスペアレンシー機能」が搭載されているんですね。いわゆる“外音取り込み”と呼ばれている機能で、左側のイヤホン側面のタッチパネルを軽くタップするとほら。
玉造 わ、これは便利かも!どことなくAirPods的に、開放的なリスニング感が味わえますねぇ。
山本 そうですね。もしかするとアップルも外の音に注意を向けられるようにAirPodsを半密閉構造にしているのかもしれないですね。ちなみにトランスペアレンシー機能があれば、玉造さんが聴いている音楽は外に漏れないのに、外の音には注意を向けられます。仕事中に不意に声をかけられても大丈夫。
玉造 しゃらくさいですが、つまり山本さんは「イヤホンというものは、使うシーンや音の好みから選べる様々な製品がいまあって、コーディネイト感覚で楽しもうよ」ということをおっしゃっているんですよね。
山本 私はオーディオのライターでもあるおかげで、いつも複数の完全ワイヤレスイヤホンを試すことができています。するとイヤホンごとに「得意なシーン」みたいなものが見えてくることがあります。例えば私の場合、以下のように使い分けてます。
・スポーツをする時にはイヤホン本体がIP56相当の防塵・耐水設計でフィット感が馴染んだ「Jabra Elite 65t」
・aptX対応のスマホやオーディオ機器で良い音をじっくりと聴きたいときにはAVIOTの「TE-D01d」
・旅行の時にノイキャン機能付のイヤホンとしてソニー「WF-SP700N」
玉造 へえ。音はけっこうAirPodsで満足してるんですけどね。やっぱり色々聴いてみると差がわかるものでしょうか。
山本 それはもう。玉造さんみたいに音楽にこだわりのある方が、なぜイヤホンの音にも執着しないの!?って思いますもん。色々聴いてみると考え方がきっと変わりますよ。
玉造 ふうん。例えばどういう製品がありますか?
山本 私が最近試した中で王者レベルで音が良いと思ったのはゼンハイザーの「MOMENTUM True Wireless」でしたね。玉造さんは確か有線イヤホンはケーブル交換ができるシュアの「SEシリーズ」を使ってましたよね。あのイヤホンをそのまま完全ワイヤレス化できるフォステクスの「TM2」という製品も面白いですよ。あと純粋な音質からは少し離れてしまうけど、EARINの「M-2」という製品がカッコよくて、きっと玉造さんの好みに合いそうです。イヤホンが超コンパクトなのに多機能。アルミの充電ケースの質感がゴージャスだし、しかも音も良し。
玉造 おお、これはイケてますね! でもね、話を振り出しに戻すようで悪いんですが、僕はやっぱりAirPodsのiPhoneとのペアリングも超ラクなところも気に入っていて手放せないんですよ。
山本 まあ、ペアリングに関しては玉造さんの気持ちが私にも痛いほどよくわかります。完全ワイヤレスイヤホンのペアリングは「左右のボタンを3秒間長押し」とか「右側を素速く3度押し」とか、今のところ共通のルールがないから戸惑うこともありますよね。でも、だからこそGetNavi webの編集部員として、今から複数のイヤホンを使いこなして戸惑いを晴らしましょうよ! そのうちの1つでも私にくださいな!
玉造:かんべんかんべんマジかんべん。
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