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2019/8/27 21:30

賢い「ギガホ/ギガライト」の選び方を伝授! 「分離プラン」時代のAndroidスマホ入門(ドコモ編)

6月にドコモ・au・ソフトバンク各社の「分離プラン」が出揃い、料金プランの仕組みが大きく変わりました。子どももスマホを持つようになると、通信費の負担は大きいため、無駄のないおトクなプランを選びたい。今回は、各社の「分離プラン」の特徴と、賢いプラン選択のポイントを紹介!

 

私が解説します!

ITライター

村元正剛さん

iモード元年からモバイル業界を取材し雑誌やウェブメディアに寄稿。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わります。

 

「ギガライト」か「ギガホ」を選ぶだけ!

「ギガホ」は30GBを超えても通信制限がゆるめ

ドコモの分離プランは、「ギガライト」と「ギガホ」の2種類。どちらも音声定額はオプションとして選択する形になり、また家族でデータ容量を分け合うシェアパックもなくなったため、「ギガライト」か「ギガホ」を選ぶだけというシンプルな構成となっています。

 

「ギガライト」は、1GBから7GBまでの変動制プラン。月に7GBを超えると、最大128kbpsの通信制限が課せられます。

 

対して「ギガホ」は、30GBまでの使いきりプラン。30GBを超えても最大1Mbpsで通信できるのが特徴です。また「ギガホ」加入後6か月間は1000円引きとなり、「ギガライト(7GB)」と同じ5980円で利用できます。

 

「ファミリー割引」のグループ内なら、2人で500円、3人以上で1人あたり1000円が割引される「みんなドコモ割」が適用されます。また、端末を3分の2の価格で購入できる「スマホおかえしプログラム」も魅力。2年後までの間に使用していた端末を返却し、機種変更すれば、36回払いのうち12回分の分割金の支払いが免除されます(ドコモを解約済みの端末も対象)。

 

【ここまでのまとめ】

●動画もネットもたっぷり楽しみたいなら → 【ギガホ】

「ギガホ」は30GBまでの使いきりプラン

動画やSNSなど、ネットをたっぷり楽しみたいなら、「ギガホ」がおすすめです。SNSのデータ消費がゼロになるといったオプションはありませんが、30GBを超えた場合でも最大1Mbpsで通信できるため、SNSの利用やウェブ検索ならストレスなく相応に楽しめるでしょう。30GBも使わないという人でも、毎月の使用量が7GBを超えるようなら「ギガホ」を選んだほうがおトクです。

 

●ネットはそこそこ。料金を安く抑えたいなら → 【ギガライト】

「ギガライト」は7GBまでの変動制プラン

「ギガライト」は1〜7GBの間で、使用量に応じて料金が変わるプランです。ネットはほどほどという人は、「ギガライト」を選んだほうがおトク。また、ネットはよく使うが、Wi-Fi環境が整っている自宅や職場での利用が主であれば、「ギガライト」を選択して料金をぐっと抑えられます。さらに「みんなドコモ割」を適用すれば、かなりおトクに使えるはずです。

 

賢いプラン選択のポイント

1 「みんなドコモ割」で毎月最大1000円引き

家族3人以上で、1人あたり毎月1000円が割引に。三親等以内で、同居・別居を問わず、離れて暮らす両親や兄弟姉妹、子ども夫婦にも適用されます。「ファミリー割引」への申し込みが必要。

 

2 「ギガホ」申し込みで6か月間は毎月1000円引き

「ギガホ」を契約した場合、初回適用月から6か月間は1000円が割引され、「ギガライト(7GB)」と同じ5980円に。なお適用は2019年9月30日までに「ギガホ」を契約した場合に限ります。

 

3 ハイエンドモデルを購入する場合は「スマホおかえしプログラム」がおトク

「スマホおかえしプログラム」は、端末代金を分割払いする際、36回払いのうち24回払い(2年)が終了した時点で機種変更すれば、残りの12回分の代金の支払いが不要になるサービス。対象機種はハイエンドモデルに限られますが、本来の端末価格の3分の2の価格で購入できるのでおトクです。

 

料金シミュレーション

選んだ端末 >> arrows Be3

基本使用料ギガホ割
(2019年9月30日までに契約)
みんなドコモ割端末代金月々の合計
父(45歳)ギガライト(5GB)
4980円
▲1000円850円
(分割払い・36回)
4830円
母(45歳)ギガライト(3GB)
3980円
▲1000円3830円
息子(17歳)ギガホ(30GB)
6980円
申し込みから6か月間のみ
▲1000円
▲1000円5830円
(7か月目以降は6830円)
娘(14歳)ギガライト(7GB)
5980円
▲1000円5830円

総額 2万320円

息子は大容量使いきりプランの「ギガホ」ですが、最初の6か月間は7GBの娘と同じ金額に。「みんなドコモ割」を活用した計4000円の割引もうれしい。

●価格はすべて税抜

 

ではここから、プラン選びにも直結してくるドコモのAndroidスマホを紹介していきましょう。

 

【その1】ミドルハイクラスのCPUで軽快に使えるコンパクトモデル

ソニーモバイル

Xperia Ace

実売価格4万8600円(税込)

ディスプレイは約5.0インチとコンパクトながら、ミドルハイクラスのCPUを搭載するため各種操作を軽快に行えます。約1200万画素のシングルレンズと、光学式と電子式を組み合わせた手ブレ補整機能を搭載し、夜景もきれいに撮影可能です。

SPEC●画面サイズ:約5.0インチ(2160×1080ドット)●プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 630●RAM:4GB●ROM:64GB●アウトカメラ:約1200万画素●インカメラ:約800万画素●サイズ/質量:約W67×H140×D9.3mm/約154g

 

【ポイント01】夜景を美しく撮れる

↑F値1.8のレンズとイメージセンサーを搭載。手ブレ補整もあるので、夜景など暗い場所でも明るく美しい写真が撮れます

 

【ポイント02】片手でラクラク操作

↑コンパクトなため、片手でも操作がラクラク。持ち替えたり、手の位置を変えたりといったストレスなく使えます

 

【こんな人におすすめ!】コンパクトさと高性能カメラを求める人に

大画面スマホは両手で操作することも多いですが、このサイズなら片手で楽に操作でき、持ち替えたり位置を変えたりといったストレスなく使えます。夜景をきれいに撮れるカメラも◎。「スマホはコンパクトなほうが好みだが、カメラの性能も捨てがたい」という人におすすめ!

 

【その2】片手操作が快適に行える一台は防水・防塵仕様でタフネスさも魅力

富士通

arrows Be3

実売価格3万3048円(税込)

指紋センサーに触れ続けて画面表示の拡大やスクロールができる「Exlider」機能が特徴。また、MIL規格をクリアしており、防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)はもちろん、画面も割れにくく、高い耐久性を備えています。

SPEC●画面サイズ:約5.6インチ(2220×1080)●プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 450●RAM:3GB●ROM:32GB●アウトカメラ:約1220万画素●インカメラ:約810万画素●サイズ/質量:約W70×H147×D8.9mm/約145g

 

【ポイント01】指紋センサーで拡大表示

↑背面の指紋センサーに触れ続けると画面表示を1.5倍まで拡大できます。センサーを上下になぞって画面のスクロールも可能

 

【ポイント02】伸縮可能なアンテナ搭載

↑最近のスマホでは珍しく、本体上部にアンテナを搭載。ワンセグの受信感度を高め、災害時などに情報を得るのに役立ちます

 

【こんな人におすすめ!】操作性とタフネスさを求める人に

「Exlider」は、「スマホの画面はある程度大きいほうがいいけれど、片手で操作したい」という相反する要望に応える便利機能。また、防水・防塵性能を備え、落下衝撃にも強いタフさも魅力。長く使い続けたい人におすすめ!

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