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2019/10/1 18:00

Apple Watch Series 5の「常時表示」に感じた3つのメリット

9月20日に発売された「Apple Watch Series 5」。これを腕に巻いたら従来モデルと比べて何が変わるのだろうか——。概要は既報でお伝えしているので、本稿では、歴代のApple Watchを使ってきた筆者が、新モデルの常時表示機能を使って感じたインプレッションをお届けしたいと思う。同機に買う価値があるかどうか、見極める一助になれば嬉しい。

 

↑Apple Watch Series 5(スペースグレイアルミニウムケース)

 

「常時表示」の詳細について

9月のAppleスペシャルイベントで発表されたApple Watch Series 5は、新たに「常時表示」に対応した。筐体のデザインこそ、2018年モデルの「Seires 4」とさほど違わないが、常にディスプレイが点灯しているかどうかは大きな違いだ。

↑「メリディアン」文字盤の通常時(左)とスリープ時の常時表示画面(右)。モノクロになったりはしない

 

その上で、連続使用時間はSeries 4と同じ。また、「シアターモード」を有効にすれば、映画館や就寝時などの点灯させたくない場所で一時的にオフにすることも可能だし、「設定」の「画面表示と明るさ」>「常にオン」からオフに切り替えれば、無効にしてバッテリー持ちを優先させることも可能。常時表示のせいで使い勝手が悪くなるという心配は一切ない。

↑シアターモードを有効にした際の通常時(左)とスリープ時の常時表示画面(右)

 

この原稿をMacBookのキーボードでカタカタと執筆している最中も、左手に装着したApple Watch Series 5の文字盤は常に表示されていた。このとき――要するに従来のスリープ時に相当するとき――には、消費電力を抑えるために文字盤のデザインが一部変わる。通常時に明るめの色で塗りつぶされている輝度の高い部分は黒に変わるし、最低限表示すべき部分の色味も少し暗めのトーンになる。また、アニメーションなどは表示されない。要するに、秒針は表示されず、いつもノリノリのミッキーマウスも動かない。

↑チラッと見える常時表示の画面。ただし、秒針やアニメーションは表示されない

 

 

【メリット1】ファッションアイテムとしての魅力

数日間実際に装着した上で、常時表示のメリットは3つあると筆者は感じた。1つ目は、デザインが部分的とはいえ常に表示されることで、ファッションアイテムとしての役割が強まったこと。腕の角度的に、おそらく常時表示の文字盤は利用者本人からよりも、周囲の人からの視線に晒される時間の方が長い。そのため、ただ黒い画面が見えている従来モデルよりも、個性を表現するアクセサリーとしての役割が大きくなっている。

↑筆者が最近気に入っている文字盤は「カリフォルニア」(左)と「数字・デュオ」(中)、「グラデーション」(右)

 

例えば、新登場の「カリフォルニア」文字盤は、クラシカルなアナログ腕時計をイメージさせつつ、Apple Watch的なポップさを兼ね備えたデザインだ。地色を「ブラック」にカスタマイズしておけば、通常時とスリープ時の差も小さく、常時表示でも時計らしいデザインになる。バンドのカスタマイズ次第では、フォーマルな服装にも合わせやすいだろう。

↑ちなみに設定アプリの操作中などにしばらく表示がない場合には、画面全体がボケて右上に数字が表示される

 

なお、一点文字盤について欲を言うならば、常時表示を生かす前提のデザインがもっとあっても良いかなとも感じた。現状の文字盤はどれも、「時計」や「デバイス」として時刻や情報の表示にこだわっている印象があるのだが、「模様だけを表示する」といったデザイン特化の選択肢もあると、ファッションアイテムとして遊び心が増すのではなかろうか。

 

【メリット2】手を動かせない状況でも時間を確認できる

2つ目は、手が離せないときの時間確認だ。例えば、満員電車の中で吊り革につかまりつつ、もう片方の手でカバンをぶら下げているようなシーンは想像に容易い。そもそも時刻を確認しようとしても画面が表示されなかったことで、ストレスを感じてきた既存のApple Watchユーザーは多いはず。こうした人にとって、画面が常に表示されるだけでユーザー体験は大きく改善される。

↑電車の吊り革に捕まりながら時刻を確認できるのは、嬉しい改良だ。買い物袋をぶら下げた状態なども同様

 

ワークアウトを実行している際の画面も常時表示に対応しており、例えばエアロバイクを漕いでいるようなシーンでも同様に活躍する。画面がスリープしたままだと、経過時間などが確認できず手を持ち上げなくてはいけないが、常時表示ならばハンドルから手を離さずにそのまま情報を確認できる。

↑ワークアウトでの通常画面(左)とスリープ時の常時表示画面(右)

 

なお、ワークアウトの常時表示でも、常時表示の内容は変わる。例えば、経過時間は小数点以下の数字が表示されなくなるし、心拍数の値の横にあるハートマークが鼓動するようなアニメーションもなくなる。ちなみに、「設定」>「ワークアウト」から「省電力モード」をオンにすれば、常時表示はオフになるので、バッテリー持ちを重視する場合はこちらも活用したい。

 

【メリット3】腕を持ち上げる時間確認も心地よい

3つ目は、腕を動かして時間を確認するときの滑らかさが心地よいということだ。実質的に(2)と似ているが、常時表示で時刻を確認しやすくなるメリットは、何も腕を動かせない電車内のような場面だけに限られない——という意味で言及しておきたい。

 

常時表示の無いSeires 4では、腕を持ち上げたり、ひねったりして情報を確認しようとしたときに、画面が表示されるまでの非常に僅な待ち時間がある。さっと腕を上げて、時間を確認する――。試してみるとわかるだろうが、腕を動かしている最中は画面は真っ暗だ。文字盤がパッと点灯したタイミングから初めて情報を確認することになる。

 

これまでSeries 4を使っている間は、別にこうした点灯が普通だったので特に気にならなかったのだが、一度常時表示を経験してしまうと、このギャップが少し気になるようになった。おそらく視覚として認識するまでのスピードはそれほど遅くはないのだが、点灯時の印象がかなり異なる。いきなり情報が表示されることへの戸惑いとでも言えばよいだろうか——。Series 5では常時表示から通常表示にふわっと切り替わるだけなので(もちろん、選択する文字盤にもよるが……)、パッと眩しく感じず、心地が良い。

 

言語化するのが非常に難しいので、こちらのgifを見比べて、言わんとすることを感じて欲しい。

 

 

 

【補足】「個人情報が他人に見られちゃう」という心配は杞憂

ちなみに、Apple Watchの文字盤に表示されるアプリの情報(コンプリケーション)には、カレンダーの予定や、アクティビティの進捗具合といったプライベートな情報も表示される。そのため、こうした情報が他人の目に晒されると危惧する人もいるだろうが、この点はプライバシー重視を謳うAppleに抜かりはない。

 

Apple Watchの「設定」アプリから「画面表示と明るさ」>「常にオン」を選択し、「機密コンプリケーションを非表示」を有効にしておけば、個人情報を含むアプリの情報は表示されなくなるので、覚えておこう。

↑通常時(左)と「機密コンプリケーションを非表示」をオンの時(右)。後者はアクティビティのリングが非表示になった

【結論】Seires 4持ちは悩ましい、初期モデルからは買い替えるべき

常時表示への対応は素晴らしいが、Apple Watch Series 5の価格を考えると、すべての場合において買い替えを推奨できるとは言えない。特に、18年モデルのApple Watch Series 4を買ったばかりという人は、常時表示やコンパス機能によほどのこだわりがなければ、無理して買い替える必要もないだろう。

 

一方で、初期のApple Watchを使い続けていて、Series 4への買い替えも見送ったという人は、このタイミングで購入を検討するのが良いと思う。また、これからApple Watchデビューするという人も、予算に余裕があるのであれば、Series 3ではなくSeries 5を検討すべきだろう。

 

確かに併売のSeries 3も安さを考えると魅力的で、日常的な運動量のログを残す程度ならコストパフォーマンスは高い。しかし、長期的に使い続けるならSeries 5を選んだ方が、総合的な満足度は高くなると思う。Series 5でも最小構成ならば4万2800円(税別)だ。iPhoneシリーズのように10万を超えるわけではないので、できれば最新モデルを選んで常時表示の快適さを味わってほしい。

 

【フォトギャラリー】※GetNavi web本サイトでのみ閲覧できます

 

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