デジタル
2019/10/17 21:30

「PC-8001」誕生から40年の月日を感じながら、ミニチュア復刻版「PasocomMini PC-8001」を細かく見た!

去る9月28日、秋葉原にて「PasocomMini PC-8001 PCGセット」の発売を発表しました。「PasocomMini PC-8001」は、NECが8月にPC-8001誕生40周年モデルを購入した人のみが手にすることができる記念品的存在でしたが、ハル研究所から10月5日に発売することが決定しました。NEC同梱版が発表されたときは、多くのファンから単体発売を望んだ声が聞かれたので、その声に応える形として、今回の発売になりました。価格は2万4800円(税別)。ハル研究所からリリースされるPasocomMiniシリーズとしては、MZ-80Cに続く第2弾となります。

 

↑ハル研究所 代表取締役社長 三津原敏氏

 

↑ハル研究所 開発担当ディレクター 郡司照幸氏

 

PasocomMini PC-8001は、NECのPC同梱版と変わらず、N-BASICによるプログラムの打ち込みやプログラムデータのWAVファイル化により、プログラムを読み込んで稼働させることも可能です。また、PC-8001発売当初に人気だったゲームタイトルを15本以上収録しております。収録タイトルは、以下です。

 

平安京エイリアン/JUPITER LANDER/モールアタック/LUNAR CITY SOS!!/SNAKE WORLD/ASTEROID BELT/SPACE MOUSE/SPACE SHIP/SUB-MARINE/MARINE BELT/CHECK P./PARACHUTE/PC-ジャン!/ROCKET BOMB/走れ!スカイライン/オリオン80

 

本機とディスプレイをHDMI(PasocomMini PC-8001側はminiHDMI)で接続し、外部PCや電源はmicroUSBで接続できるようになっています。

 

↑写真右がPC-8001とPCG8100、左がPasocomMini PC-8001 PCGセット

 

NECの「LAVIE Pro Mobile PM750/NAA」同梱版との違いは、PCG8100が同梱されていることです。PCG8100とは、プログラマブル・キャラクター・ジェネレーターのことで、ゲームのグラフィックをアスキー文字やグラフ文字しか表示できないものから、ドット絵に変換できるもので、当時4万4800円もした高価な周辺機器でした。また、サウンド機能も搭載していたため、パソコンでゲームをする人にとっては、是非ものの逸品でした。

 

今回のPasoconMini PC-8001には、PCG8100の機能が内蔵されているので、ミニチュア版のPCG8100自体はあくまでも見た目と言うことになりますが、当時使っていた人にとっては、嬉しい追加仕様です。NECのPC同梱版を手に入れた人の為にも、PCG8100の単体発売もします。

 

↑PasocomMini PC-8001とPCG8100はネジ止めされていて、しっかりと接続されています。LAVIE Pro Mobile PM750/NAAの特典でPasocomMini PC-8001を貰った人は、ぜひPCG8100の追加購入を。2480円(税別)

 

↑PCG8100の機能をオンにした『ASTEROID BELT』の画面。UFOやALIENがしっかりとドット絵で表現されています

 

↑PCG8100の機能をオフにした『ASTEROID BELT』の画面。キャラクターなどはアスキー文字になっており、もはや文字化け状態

 

発表会では、オンライン販売に先行し、直売を行っていましたが、かつてのパソコン少年たちが大挙し、こぞって購入をしていました。消費税増税前だったので、オンライン販売より少しだけ安く買えたと言うのも少しあったようです。まあ、それよりも一日も早く手に入れたかったんでしょう。

 

また、会場では試遊台を数台用意し、PasocomMini PC-8001の体験もできていました。さらに、PasocomMini PC-8001にも収録されているゲームをプログラムしたエンジニアが次々に登場し、当時の話をするトークショウも開催。I/Oなどを熟読していた人たちにとっては、懐かしい一日になったようでした。

 

直売でも見た感じ、500台は用意しておりました。販売台数は未公表とのことでしたが、すぐに売り切れてしまうような台数ではないとのことなので、安心して購入することができそうです。

 

↑発表会終了後、PasocomMini PC-8001の販売が解禁! 10月5日のオンライン販売よりも1週間早く購入することができました

 

↑発表会後は、会場は試遊スペース兼トークショウの会場に。かつてのパソコン少年がたくさん集まっていました

 

↑PasocomMini PC-8001にも収録されている『MARINE BELT』や『PC-ジャン!』を開発した今風太(こんぴゅーた)氏(写真右)と三津原社長によるトークショウ。当時の思い出を語り、来場したお客さんたちは懐かしく聞いていました。他にもPC-8001のゲームクリエイターが続々登場しました

 

↑会場に飾られていた「パーソナルコンピュータ発祥の地」のレリーフ

 

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