デジタル
2020/3/4 17:30

安物買いの銭失いを回避する「本気で安くて良い」ガジェット15製品【前編】

機能の厳選、大量生産、型落ち品etc…「なんでこんなに安いのか?」、その背景を理解して自分の優先事項を押さえて買い物すれば、「安物買いの銭失い」は回避できます!

 

高価格な製品の多いデジタル機器にも、きちんと探せばコスパモノは存在します。高性能と低価格を兼ね備えた安良製品を紹介しましょう。

 

【その1】スマートスピーカー代わりにもなる大画面格安タブレット/実売1万5980円

【タブレット】

Amazon

Fire HD 10

10.1インチの大画面モニターを搭載したタブレット。前世代機に対して30%の高速化を実現します。デュアルステレオスピーカーを内蔵し、Amazonプライム・ビデオでも採用されているサラウンド規格「Dolby Atmos」にも対応しました。

SPEC●ディスプレイ:10.1インチ(1920×1200)●ストレージ:32GB●バッテリー駆動:最大12時間●サイズ/質量:W262×H159×D9.8mm/504g

 

性能を落とすことなく驚きの低価格を実現!

Fire HD 10の最大の特徴は、その高いコスパにある。10.1インチの大画面にステレオスピーカー、高性能CPUや高速Wi-Fi、そして大容量バッテリーという充実したスペックを実現していながら、ほぼ1万円台半ばの低価格で販売されているのです。

 

この低価格を可能にした理由は2つあります。1つは機能の削ぎ落とし。本機は主に自宅での利用を想定し、防水性や耐衝撃性、SIMスロット、GPSなどの必須とは言えない機能をバッサリと省略しています。そしてもう1つの理由が、Amazonサービスの利用を前提とした設計です。最初からAmazon関連アプリが組み込まれ、Playストアにも対応しないため、本機のユーザーは同社サービスを利用する率が高くなる。結果、ここまで戦略的な価格が可能になったのです。とはいえ、もともとAmazonのサービスを愛用するユーザーにとって、これらはデメリットとは言えないでしょう。アプリをあれこれインストールする手間が省け、メリットにすらなっています。コンテンツを楽しむという点において、本機のお買い得さは類を見ないレベルなのです。

 

↑大きな文字で情報が常時表示される「Showモード」に対応。音声による操作も可能で、スマートディスプレイのEcho Showライクに使うこともできます

 

↑Echo端末やAlexa内蔵端末とビデオ通話が可能。スマホとリビングのFire HD 10などで会話できます

 

↑10.1インチディスプレイを装備。動画配信のほか、Kindleの雑誌・マンガなども大画面で楽しめます

 

【安くて良いワケ】Amazonサービスに特化して安価を実現

Amazonサービスの利用を前提に設計することで、高性能ながら安めの価格設定になっています。ユーザーにとってもAmazon関連アプリがプリインストールされていて、使いやすい仕上がりです。

 

【その2】FreeTime Unlimitedが実質1年間無料で利用できるキッズモデル/実売1万1980円

【タブレット】

Amazon

Fire 7タブレット キッズモデル

7インチモニター搭載のFire 7タブレットに、キッズ向け保護カバーや子ども向けコンテンツが楽しめる「FreeTime Unlimited」1年ぶん(一般会員年額1万1760円相当)などが付加された製品。大人用プロファイルでAlexaも使用できます。

 

↑スタンドにもなるキッズ向け保護カバー。ピンクとブルーを用意。お絵描きに便利な低めの角度にも調節できます

 

↑2年間の限定保証が付属。タブレットが破損・故障してしまっても、一定の条件を満たせば無償で取り替えてもらえます

 

【その3】ハイコスパなCPUを採用し携帯性も十分!/実売8万7780円

【モバイルノート】

マウスコンピューター

m-Book X400B

狭額縁の14型フルHD液晶を搭載し、軽量・スリムを実現したモバイルノート。暗い場所でも打鍵しやすいLED内蔵キートップや、簡単にON/OFFできて誤動作を防げるタッチパッドなど、操作性にも配慮されています。HDMI端子やmicroSDカードスロットも装備。

SPEC●CPU:AMD Ryzen 5 3500U●メモリ:8GB●ストレージ:256GB SSD●バッテリー駆動:約9.4時間●サイズ/質量:W320.2×H17.5×D214.5mm/約1.13kg

 

CPUで浮いたコストは全体のスペック向上に寄与

m-Book X400Bは、PCの「頭脳」にあたるCPUにコスパの高いAMD Ryzenシリーズを採用しているのが特徴。これにより、主流であるインテルCore iシリーズを採用した同クラスのノートPCに比べて、より高い性能を実現しています。

 

すなわち、低価格でありながら基本性能もしっかり確保しているということ。操作しやすいキーボード&タッチパッドを備え、Windows Helloに対応する顔認証カメラも搭載。さらに、メモリを16GBまで増やせる拡張性も有しており、高級機にひけをとらない充実した仕様になっています。

 

↑筐体にはマグネシウム合金を採用し、軽量&スリムさと丈夫さを両立。赤い天板が印象的な高品位の仕様となっています

 

↑1基のUSB 2.0、2基のUSB 3.0 Type-A、1基のUSB 3.0 Type-Cを搭載。さらに有線LAN端子なども備えます

 

【安くて良いワケ】ハイコスパCPUの採用で低価格と性能を両立

CPUにAMD Ryzen 5 3500Uを採用。AMD Ryzenシリーズは、CPUの主流であるインテルCore iシリーズに比べて、同価格帯では性能で上回るとして人気が急上昇中です。

 

↑Ryzen Mobileの第2世代AMD Ryzen5 3500U。グラフィックス機能Radeon Vega 8 Graphicsを内蔵し、3Dゲームや動画視聴も快適です

 

【その4】1億800万画素の5眼レンズ!前代未聞の高画質カメラ搭載/実売5万8080円

【SIMフリースマホ】

シャオミ

Mi Note 10

1億画素を超えるカメラをはじめ、超広角やマクロ、5倍望遠など5基のカメラを装備した6.47インチ有機ELモデル。ミドルハイクラスのチップセットを採用し、ゲームなども快適に楽しめます。約5260mAhの大容量バッテリーを搭載する点も魅力です。

SPEC●CPU:Snapdragon 730G●RAM:6GB●ストレージ:128GB●画面:6.47インチ有機EL(2340×1080)●サイズ/質量:W74.2×H157.8×D9.67mm/208g

 

全力投球のカメラを実装した注目の中級機

Xiaomi(シャオミ)とは、世界4位のシェアを誇るスマホメーカーで、ガジェット好きの間ではよく知られていた中国企業。その日本市場参入第1弾となる本機は、1億800万画素の5眼カメラ搭載というぶっ飛んだスマホです。1/1.33インチの大型センサーや117度の広角レンズを採用。光学手ブレ補正や4つのフラッシュライトなども備え、並みのコンデジを上回る性能を誇ります。

 

ただし、防水・防塵性能はなく、FeliCaなどには対応しない点には注意。「スマホにもなる高性能デジカメ」と考えてみると、実におトクな製品といえるでしょう。

 

↑5つのレンズを搭載。光学望遠・ポートレート用・超高解像度・超広角・マクロと、特性の異なるレンズを使い分けて撮影できます

 

↑画面内指紋センサーも装備。広いエリアで認証可能なほか、低温・乾燥・強い光といった悪条件下でのロック解除率も高まりました

 

【安くて良いワケ】グローバルモデルゆえ可能になった低価格

同一仕様で世界展開するグローバルモデルゆえの低価格。Androidベースの独自OS「MIUI」を採用するが、その使い勝手も秀逸。ジェスチャー操作が可能で、片手でも操作は快適です。

 

【その5】ゲームや動画も快適な薄型軽量ノートPC/実売7万6978円

 

【ノートPC】

デル

Inspiron 14 5000 プレミアム

14インチのノートPC。CPUに、コスパの高い第2世代AMD Ryzen MobileシリーズのRyzen 5 3500Uを採用。Radeon Vegaグラフィックスを内蔵し、3Dゲームのプレイや動画視聴も快適です。Windows Hello対応の指紋認証でパスワード入力も省略できます。

SPEC●ディスプレイ:14インチ液晶●CPU:AMD Ryzen 5 3500U●メモリ:8GB●ストレージ:256GB SSD●サイズ/質量:W324.3×H20.1×D232mm/1.512kg

 

安心のサポート体制と豊富な独自機能が光る

PC市場で世界的に高いシェアを占めているデルは、サポート体制も充実しています。低価格なだけでなく、購入後も安心を得られる点が「最強コスパ」たるゆえんです。

 

Inspiron 14 5000プレミアムは、動画を楽しむためのテクノロジーがふんだんに投入されているのが特徴。動画再生時に最大の帯域幅を割り当てることでコマ落ちなどの発生を防ぐ「SmartByte」や、スタジオのように音をくっきりさせる「WavesMaxxAudio」などがそうした機能の代表です。上位機種同様の技術を投入できる点も、多数の製品を取り揃えるデルならではの魅力なのです。

 

↑端子は両側面合わせて、USB 2.0×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-C×1と充実。HDMI端子やSDカードスロットなども装備します

 

↑スマホとの連携機能「Dell Mobile Connect」に対応。スマホへの着信・SMS・アプリなどの通知を、ノートPCの画面に表示させて確認できます

 

【安くて良いワケ】不要な部分を削り全体の機能は高めた

高コスパCPUのRyzenを採用し、Windows 10はProでなくHomeに。リカバリメディアの省略(作成可能)などでコストを下げつつ、「Office Home & Business 2019」は付属しています。

【その6】インクコストの大幅ダウンでたくさん印刷しても安心!/実売4万3890円

【インクジェット複合機】

エプソン

EW-M752T

A4カラー文書を約2.7円(インクボトル増量サイズ使用時)という低コストで印刷できる「エコタンク」方式を採用したインクジェット複合機。単体でのカラーコピーやスマホからの直接印刷も可能。自動両面印刷機能も備えます。

SPEC●印刷解像度:5760×1440dpi●スキャン解像度:主走査1200dpi/副走査2400dpi●サイズ/質量(使用時):W390×H198×D525mm/約6.3kg

 

色数が増え画質が向上したエコタンク採用モデル

EW-M752Tは、インクコストの悩みを解消してくれる「エコタンク」システムを採用。本機は、3色の染料インクに加えて、顔料・染料2種類のブラックを加えた5色インクを用い、文書もクッキリと印刷することができます。

 

いまや多くの人がスマホから印刷していますが、その接続も本体に表示されたQRコードを読み取るだけと簡単。一度接続すればスマホからの操作やインク残量の確認ができます。もちろん本体の操作も4.3型タッチパネルで快適です。ランニングコストを大きく抑制できるうえ、高画質と便利さも兼備したお買い得な一台といえます。

 

↑エコタンクは前面からは見えないが、インクが空になりかけるとLEDが点滅。補充時期がひと目でわかります

 

↑スマホとの連携機能も充実。スマホからの直接印刷はもちろん、本体の電源をオンオフすることも可能

 

【安くて良いワケ】本体価格のみならずインクコストも安い!

大容量インクタンクを内蔵し、インクボトルから補充する「エコタンク」方式を採用。A4カラー文書のインクコストが、従来方式の約1/4以下(増量サイズ使用時)と大幅に低減されます。

 

↑インクの補充は、ボトルを注入口に挿すだけ。色ごとに注入口の形状が異なるので入れ間違えもなく、満タンで止まるので溢れる心配もありません

 

【その7】レンズを上下左右に動かせるネットワーク対応防犯カメラ/実売4490円

 

見守りカメラ】

TP-Link

Tapo C200

Wi-Fi内蔵の防犯カメラ。フルHD画質の撮影に対応しており、microSDカード(別売)に録画できます。外出先からスマホで映像を確認したり、レンズを動かしたりが可能。暗闇でも撮影できるナイトビジョン機能も装備します。

SPEC●解像度:200万画素●フレームレート:15fps●カメラ可動範囲:水平360度、垂直114度●Wi-Fi規格:102.11b/g/n●サイズ:W86.6×H117.7×D85mm/約195g

 

↑動体検知機能を装備し、撮影範囲内で動きや物音を検知するとスマホに通知。アラームやライトでの警告も行えます

 

後編では、お得なミラーレスカメラやSIMフリースマホも紹介します。お楽しみに!

※価格は2020年3月3日時点のものです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】