OPPOがクアッドカメラ搭載の最新スマホ「OPPO Reno3 A」を6月25日から順次発売します。昨年「いろいろと余裕のスマホ」というキャッチコピーを掲げて発売され、ロングヒットを続けている「OPPO Reno A」の後継モデルで、今回は「余裕が進化したスマホ」と謳っています。防水・防塵、おサイフケータイに対応し、メーカー希望小売価格は3万9800円(税込)。ただし、楽天モバイル、ワイモバイル、主要MVNO、量販店など、幅広いチャネルで販売されるので、どこで買うかによって、多少お値段に差が出るかもしれません。
今年も注目を集めそうな「OPPO Reno3 A」をいち早く使ってみることができました。率直なインプレッションを交えつつ、注目すべきポイントを紹介していきます。
大画面ディスプレイに指紋センサーを内蔵
OPPO Reno3 Aは、6.44インチの有機ELディスプレイを搭載。解像度は2400×1080ドットで、上部に水滴型ノッチを設け、89.9%という高い画面占有率を実現しています。
ディスプレイ指紋認証を搭載していることも特徴。インカメラによる顔認証にも対応していますが、マスク着用が求められるご時世ですから、指をあてるだけでアンロックできる利便性を実感できました。
カラバリはブラックとホワイトの2色で、筆者はブラックを使っていました。一見、落ち着いた色合いですが、光沢が強めでリッチな仕上がり。さりげなく自己主張したい人に向いているでしょう。もっと目立ちたい人には、グラデーションカラーが施されたホワイトをおすすめします。
AI対応クアッドカメラを搭載。「ダズルカラー」は効果テキメン!
アウトカメラは、メイン(4800万画素/F1.7)+超広角(800万画素/F2.2)+モノクロ撮影対応(200万画素/F2.4)+ポートレート撮影対応(200万画素/F2.4)という4眼で構成されています。「モノクロ」という撮影モードはなかったので、モノクロ用の200万画素カメラは、陰影を強調するためのものでしょう。「ポートレート」は手前にある被写体にピントを合わせて、背景をぼかせるモード。なので、ポートレート用の200万画素カメラは、被写体深度を測定するためのものだと思われます。
AIによる被写体・シーン認識に対応しているので、基本的にはデフォルトのままで撮影してOK! その上で使いこなしたいのが「ダズルカラー」という独自機能。写真の色味が浅かったり、薄暗かったりする場合に、AIがそれを認識して、明るく鮮やかに撮れるように補正される機能です。ワンタッチでオン・オフができますが、鮮やかな色調を好む人は常時にオンにしておいてもいいでしょう。
防水やおサイフに対応し、バッテリー容量も十分
前モデルに引き続き、OPPO Reno3 Aは防水・防塵とおサイフケータイに対応しています。防水・防塵のレベルは、多くのメーカーが採用する「IP68」で、アウトドアや雨天でも安心して使えます。キャッシュレス決済が普及してきたので、おサイフケータイに対応していることも重視すべきポイントです。
プロセッサーはミドルレンジ向けのSnapdragon 665で、RAM(メインメモリ)は6GB、ROM(ストレージ)は128GBという構成。ミドルレンジの中では高いスペックで、6GBメモリの恩恵か、サクサクとストレスなく操作できました。
なお、SIMフリーモデルは、2枚のnanoSIMをセットして併用できる仕様になっていますが、2枚目のSIMの代わりにmicroSDカード(最大256GB)を挿して、ストレージを拡張することもできます。バッテリー容量は4025mA。1日は余裕で持ち、使い方によっては2日間使い続けられそうな印象でした。筆者は、動作検証のために、動画を見たり、ゲームをしたりと、結構ヘヴィーに使ったので、実際の電池持ちは1日半くらいでした。
SIMフリーで防水とおサイフケータイの両方に対応している機種はまだ少なく、3万円台でクアッドカメラというのも希少。コスパはいいです。ものすごくいいです。コスパのいい端末は、本体が重かったり、質感がいまひとつだったり、動作がもっさりとしていたりとか、何かひとつくらい欠点があるものですが、OPPO Reno3 Aには欠点が見当たらないんですよ。強いて挙げると「4眼だけど望遠カメラは非搭載」ということくらいです。カメラは日常使いには満足できる性能ですが、ハイエンドモデルに比べると物足りない面はあります。されど、価格を重視するが、機能にも妥協したくないという人は、見逃せない端末だと思いますよ!
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