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2020/7/3 20:00

HPも「クリエイターPC」を拡充! 気になるのは背面の「Z」

日本HPは6月29日、薄型軽量設計のモバイルワークステーション「HP ZBook」と、ValveとのコラボレーションによるVRヘッドセットの新製品「HP Reverb G2 VR Headset」、また、クリエイター向けに性能を強化した「HP ENVY」の新製品を発表しました。

 

同日に開催されたオンライン発表会では、はじめに、同社専務執行委員 パーソナルシステムズ事業統括 九嶋俊一氏が登壇。「誰もがクリエイターになる時代 HPのクリエイター市場戦略」について語り、「プロフェッショナル」「プロシューマー」「カジュアル」の3方向で、製品を展開していくことを発表しました。

↑九嶋俊一氏

 

「Zロゴ」を与えられしサステナブルな第7世代ZBook

まず、「HP ZBook G7」シリーズは、NVIDIA GeForceを採用し、NVIDIA Quadro RTX4000を搭載したモバイルワークステーション「HP ZBook Studio G7」と、クリエイター向け15インチノートPCとして世界最小となる「HP ZBook Create G7」の2機種を発表。

 

さらに、多様化する在宅勤務の需要にも対応する、薄型軽量のモバイルワークステーション「HP ZBook Firefly」シリーズも公開されました。今回発表されたHP ZBook G7シリーズはすべて、背面のHPプレミアムロゴから「Zロゴ」に変更され、第10世代インテル CoreプロセッサーとNVIDIA グラフィックスを搭載し、MIL-STD 810Gテストにも準拠した高い耐久性を備えています。

↑同社パーソナルシステムズ事業統括 ワークステーションビジネス本部 本部長 大橋秀樹氏が登壇

 

さらに、HP ZBook Create & Studio G7は、海岸や海沿いの地域で、海に流入する前に回収されたプラスチックごみ「オーシャンバウンド・プラスチック」を回収・再生したパーツを採用している、世界初の“サステナブル”なモバイルワークステーションです。

↑HP ZBook Create G7

 

発売は8月下旬、税抜価格はHP ZBook Studio G7が32万円~ 、HP ZBook Create G7 22万6000円~を予定しています。

↑HP ZBook Studio G7

 

HP ZBook Fireflyシリーズは、NVIDIA Quadro P 520グラフィックスと最大6コアの第10世代インテル Coreプロセッサーを搭載。14インチの「HP ZBook Firefly 14 G7」は、世界最小最軽量のモバイルワークステーションで、場所を選ばずクリエイティブな作業が可能です。15.6インチの「HP ZBook Firefly 15 G7」は、薄型軽量な筐体にテンキー付きキーボードを搭載しています。

↑HP ZBook Firefly 14 G7

 

Fireflyシリーズは8月上旬発売予定で、価格はHP ZBook Firefly 14 G7が18万5000円~、HP ZBook Firefly 15 G7が18万8000円~となっています。

↑HP ZBook Firefly 15 G7

 

HP Reverb G2 Headsetは、Valveと緊密に連携し、SteamVRプラットフォームにネイティブで対応した最新のVRヘッドセット。レンズもValveと共同開発しており、没入型体験を向上。VR空間オーディオにも対応しています。価格は5万9800円で、9月上旬発売予定です。

↑HP Reverb G2 Headset

 

クリエイター向け“ENVY”

最後に、個人向けクリエイターPC新製品8機種のうち3機種について、同社パーソナルシステムズ事業統括 コンシューマービジネス本部 本部長 沼田綾子氏が紹介しました。同氏は、今回発表されたENVYシリーズ3機種は、クリエイティブな用途に最適な個人向けPCとして、「コーポレート」「フリーランス/プロシューマー」「カジュアル」と3つのセグメントに分けたうち、フリーランス/プロシューマーをターゲットにしていると説明。いずれも最新の第10世代インテルCoreプロセッサー、NVIDIA GeForce RTXグラフィックスを搭載しています。

↑沼田綾子氏

 

15インチノートPC「HP ENVY 15」は、優れたディスプレイと高性能グラフィックスを兼ね備え、長時間バッテリー駆動と高いパフォーマンスを実現したクリエイター向けノートPCです。アルミニウムシャーシと82.6%の画面比率、タッチインターフェイスを搭載した最大4K OLEDディスプレイ、ゲーミングPCクラスの排熱処理機能「ベイパーチャンバー」を備えています。

↑HP ENVY 15

 

「HP ENVY All-in-One 32」は、コントラスト比6000:1のHDR600ディスプレイを搭載した31.5インチのオールインワンPCで、連携するスマートフォンとタブレットを切り替えられるマルチデバイス対応キーボードで複数のデバイスをコントロールできます。ナイトフォールブラックの筐体、アルミニウム製スタンド、ヘザーカラーのファブリック・スピーカーカバーなど、こだわり抜いたデザインが施されています。

↑HP ENVY All-in-One 32

 

「HP ENVY Desktop TE01」は、排熱処理効果を高めるために特徴的なルーバー(鎧板)をフロントベゼルに採用した、エアフローと静音性に優れたミニタワー。最新のプロセッサーやグラフィックスのほか、向上した排熱処理機構により、最適な制作環境を提供します。

↑HP ENVY Desktop TE01

 

これら3機種はいずれも7月下旬以降の発売を予定しており、税抜価格はHP ENVY 15が17万9800円、HP ENVY All-in-One 32が29万8000円、HP ENVY Desktop TE01が11万8000円を予定しています。

 

近年は本当に各メーカー“クリエイターPC”に力を入れていますよね。「スマホの時代で“若者のPC離れ”」云々ずっと言われ続けていましたが、お絵描きや動画編集とか、たとえ趣味でも“それなりのクオリティのモノ”を作るにはPCが必要不可欠ですから。良いクリエイティブは良いPCから、でしょう!

 

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