デジタル
Apple
2020/11/11 6:25

スタンダードな「iPhone 12」が買いか? 「機種選びのポイント」をmini/Pro Max発売前に再チェック

今季のiPhoneは4モデルもある——。なんと言うか、「どれを選ぼうか」「5Gプランにしなくちゃいけないのか」と考えるのが億劫で、勢いよく飛びつけない人も多いかもしれない。

 

しかし、筆者が実際に実機に触れてみたところ、端末自体の出来はどれもかなり良いと感じた。特に、やや安価な「iPhone 12/12 mini」のラインナップは狙い目だ。本稿では、実際に「iPhone 12」使ってみたインプレッションを混ぜつつ、同機の特徴や機種選びの際のチェックポイントについて紹介していきたい。

↑本記事では、スタンダードなiPhone 12を検証

 

iPhone 12を選ぶ際のポイント

今季のiPhoneを価格の高い順に並べると「iPhone 12 Pro Max」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12」「iPhone 12 mini」となる。もちろん高性能なProラインの方が、ディスプレイの輝度は高いし、望遠カメラやナイトポートレートモードが使える。さらに、今後「Apple ProRAW」撮影に対応する点など、魅力は多い。

 

しかし、「iPhone 12」の方も、”やや安く入手できる”という魅力がある。何より、上記で挙げたようなポイントがピンとこないのであれば、Proシリーズでなくてはいけない決定的な理由はなくなる。新機能として強調された「Dolby Vision対応のHDRビデオ撮影」も、60fpsには非対応だが、30fpsには対応するし、超広角カメラでのナイトモードなども対応する。多くの人は、iPhone 12の仕様で十分と感じるはずだ。

↑iPhone 12の本体はiPhone 12 Proと全く同じサイズ。素材として、テカテカしたガラス背面と、サラサラしたアルミニウムフレームが使われている点がProシリーズと異なる点だ

 

特に、iPhone 12 Proと12は本体サイズが共通している。カメラの個数を除けば、外観の差は素材の質感くらいだ。しかも、今回のiPhone 12の見た目は安っぽさを感じない。XRとXSや、11と11 Proの時のような外観の差は気にしないでいいわけだ(まぁ、ケースを付けて運用することが前提ならば、そもそもあまり気にしなくても良い部分ではある)。

 

Appleの公式サイトより。iPhone 12は最小構成は64GB。カメラが高性能な端末だけに容量不足には注意だ

 

ただし、一点注意しておきたいのは、iPhone 12および12 miniの最小構成では、ストレージが64GBなことだろう。強化された撮影機能をフル活用して数年運用するには心許ない。一方、Proシリーズでは最小で128GBからとなっている。

 

例えば、普段からMacを母艦として運用している人、iCloudやGoogleフォトなどをフル活用している人、あるいは、外部ストレージなどをうまく活用している人にとっては、64GBのiPhone 12で十分という場合もあるかもしれない。64GBモデルを選択した場合に関しては、iPhone 12 Pro(128GBモデル)よりも税込相当で2万3100円安くなる。

 

一方、iPhone 12でも128GBを選択すれば、Proとの価格差は1万7600円。まだ決して差は小さくないが、人によってはこの差なら「Pro」を選ぶという選択肢が浮上するかもしれない。

iPhone 12のカメラは「11 Pro」よりも夜に強い

さて、iPhone 12を実際に使ってみて感じた魅力は、カメラが綺麗に撮影できることだ。筆者が愛用していた2019年モデルの「iPhone 11 Pro」と比べても、iPhone 12の方が美しい仕上がりになる。特に超広角カメラや、インカメラでナイトモードが使えるようになった点で、大きな差が出た。ナイトモードが有効になっていると、単に景色を明るく撮れるだけではなく、ノイズが小さくなり、被写体のディティールがはっきり写るところがポイントだ。

↑超広角カメラの作例を比較。ナイトモードに対応するiPhone 12の方がノイズが少なく、被写体のディティールが鮮明に写った(※写真は記事アップロードのために縮小している、以下同)

 

↑インカメラでの夜間のポートレートモード撮影でも、肌がより明るく撮影でき、髪の毛の質感なども残った

 

また、動画もHDR撮影に対応したことで、明暗さの激しいシーンで階調の豊かな映像が残せるようになった。試しに、焚き火を撮影してみたが、黒くなった薪の部分や、明るい炎までがデータとしてしっかり残っていたのには驚いた。

↑30fpsで撮影した動画には「HDR」のアイコンが表示された。明るい炎を撮影しつつ、左奥の炭になりつつある薪の表面も確認できるのがわかるだろうか

 

これまで「夜だからしょうがないよね」と諦めていたシーンでも、カメラを問わず美しく撮影できるのは、最新のiPhone 12シリーズならではの魅力だと言える。

 

また、静止画が対応した「スマートHDR 3」の実力も検証した。スペシャルイベントで紹介された写真と同じ様に、樹木を撮影してみたところ、枝の隙間から覗く空や、張り巡らされた根っこなどの色み、明るさなどが非常に綺麗に整った。1世代前の「iPhone 11 Pro」と比べてもかなり差があったので、カメラの進化には正直脱帽だった。過去機種との差はさらに大きいだろう。

↑iPhone 11 Proで撮影するとこうなのが(これでも十分綺麗だが)

 

↑iPhone 12だとより美しく整った。空や地面の色味に注目して比較してほしい

 

5Gの実力はまだ未知数

一方、やや郊外に住んでいる筆者としては、5Gの恩恵はまださほど受けられていない。クルマで30分〜1時間程度運転してやっと対応エリアにたどり着くようなイメージなので、「さぁ5Gを測りに行こう」と仕事やイベントとして出かけないと、4Gにしかつながらない。

↑5Gのアンテナピクトは都内でたまに見かけるけど、これといった恩恵は正直まだない

 

また、たまに都内に取材に行って5Gエリアに入ることもあるのだが、意外とミリ波(iPhone 12シリーズが対応していない5Gの周波数帯)対応エリアが多かったりもする。アンテナピクトは5Gになっていても、数Mbpsしか出ないこいうこともあるのだ。よほど電波にこだわりがなければ、「5G」自体を目的に慌てて購入するのは、正直おすすめできない。

 

これに関しては、5Gが身近な存在になるのは早くても再来年くらいのことだろうから、気長に待つしかないだろう。iPhone 12シリーズの5G対応について、その真価が日本で発揮されるのは少なくとも数年後だ。

 

今回はiPhone 12のカメラ性能、そしてコスパを考えた購入の分岐点について考察してみた。いよいよiPhone 12 mini、iPhone 12 Pro Maxの発売も間近なので、4モデル全ての発売を待っていた人はぜひ参考にしてほしい。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

●GetNavi web本サイトでフォトギャラリーをみる

TAG
SHARE ON