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2021/9/23 12:00

史上最もパワフルな「Surface Laptop Studio」や「Surface Pro 8」などが登場。マイクロソフトがSurfaceを一新

米マイクロソフトが日本時間の9月23日0時から、新製品発表イベントをオンラインで開催。最新OSのWindows 11を搭載する「Surface Laptop Studio」や、「Surface Pro 8」など、複数の新製品を発表しました。

 

史上最もパワフルなSurface「Surface Laptop Studio」

↑マイクロソフトが「史上最もパワフルなSurface」と称するSurface Laptop Studio

 

Surface Laptop Studioは、14.4インチのディスプレイを搭載する、クリエイター向けの変形型ノートPCです。一般的なクラムシェル型の「ラップトップモード」に加え、画面を寝かせてディスプレイを上向きに固定した「スタジオモード」、キーボードを隠し、タッチ操作や最新スタイラス「Surface Slim Pen 2」での操作に向いた「ステージモード」の3モードに変形させて使うことができます。

 

【Surface Laptop Studioの外観】

 

 

パームレストの手前側下部にはSurface Slim Pen 2の収納スペースを設けているうえに、収納している間は充電が可能。また、Surface Slim Pen 2は、Surface Laptop Studioからのシグナルを受け、擬似的に紙に書いているかのような振動を表現する「触覚フィードバック」の機構を備えているとのことです。

 

↑Surface Slim Pen 2は、内部に触覚フィードバックを起こすための機構を設けています

 

サイズは約323.28×228.32×18.94mmで、重量は最軽量構成時で約1742.9g。このほか主なスペックはOSがWindows 11 Home、ディスプレイが14.4インチの2400×1600ドット、CPUがCore i7-11370H/Core i5-11300H、GPUがGeForce RTX 3050 Ti(Core i7モデルのみ)、メモリー容量が16GB LPDDR4x/32GB LPDDR4x、ストレージが256GB/512GB/1TB/2TB SSDなど。

 

なお、インターフェイスにはThunderbolt 4に対応したUSB Type-C×2、3.5mmヘッドホンジャック、Surface Connect ポートを搭載するほか、ワイヤレス通信規格としては、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、Xbox Wirelessに対応。また、バッテリー駆動時間はCore i5モデルが最大19時間、Core i7モデルが最大18時間です。

 

これに加えて、最大120Hzのリフレッシュレートに対応したパネルを搭載するほか、HDR規格のDolby Visionにも対応。なめらかかつ階調の優れた表現で、コンテンツの再生が可能です。

 

発表時、マイクロソフトはSurface Laptop Studioを「史上最もパワフルなSurface(the most powerful Surface ever)」であると紹介しました。現在のSurfaceシリーズのノートPCのラインナップでは、脱着式のディスプレイを搭載する「Surface Book」がフラッグシップに位置付けられていますが、これを上回る、新たなフラッグシップとなりそうです。

 

日本での発売は2022年の前半を予定としており、詳細な発売日は現時点では未定。また、価格は1599.99ドルからとなっています。

 

順当に進化した2 in 1ノートPC「Surface Pro 8」

Surface Pro 8は、2019年発売の「Surface Pro 7」の後継にあたるモデル。ディスプレイのサイズを従来の12.3インチ(2736×1824ドット)から13インチ(2880×1920ドット)へと拡大しています。

 

↑Surface Pro 8は、狭額縁ベゼルで洗練されたデザインを手に入れたSurface Proシリーズの最新モデルです

 

さらに、リフレッシュレート120Hzのパネルを搭載するほか、着脱式の「Surface Pro Signature キーボード」にSurface Slim Pen 2を収納する機構も設け、スタイラスを使った作業がより快適になっています。Surface Laptop Studioと同様に、Surface Slim Pen 2の触覚フィードバック機能にも対応しています。

 

↑Surface Pro 8もSurface Slim Pen 2に対応し、紙に書いているかのような感覚を起こす触覚フィードバックを楽しめます

 

サイズは約287×208×9.3mmで、重量は最軽量構成時で約889g。また主なスペックはOSがWindows 11 Home、CPUがCore i7-1185G7/Core i5-1135G7、メモリー容量が8GB LPDDR4x/16GB LPDDR4x/32GB LPDDR4x、ストレージが128GB/256GB/512GB/1TB SSDなど。

 

インターフェイスとしてはThunderbolt 4に対応したUSB Type-C×2、3.5mmヘッドホンジャック、Surface Connect ポートを搭載。またワイヤレス通信規格は、Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.1に対応します。さらに、バッテリー駆動時間は最大16時間のほか、カラーバリエーションは、グラファイトとプラチナの2色展開です。

 

従来モデルのSurface Pro 7のサイズは292×201×8.5mmでした。一方のSurface Pro 8のサイズは287×208×9.3mmなので、高さと厚みは微増していますが、幅は5mmほど小さくなっています。

 

これは、ベゼル幅を狭くすることで、表示領域を拡大したことによるもの。デザインもより洗練された印象です。これまでのSurface Proの流れを汲み、順当に進化しているモデルなので、Surface Pro 6やSurface Pro 7からの乗り換えには最適な選択肢となるでしょう。

 

価格は14万8280円からで、11月1日に発売する予定です。

 

2世代目、マイクロソフト製の2画面Androidスマホ「Surface Duo 2」

「Surface Duo 2」は、デュアルスクリーンタイプのAndroidスマートフォンです。

 

↑Surface Duo 2は、Surface Duoの後継となる、デュアルディスプレイのAndroidスマートフォンです

 

折り畳んでコンパクトに携帯でき、使用時は2画面合計8.3インチ(2688×1892ドット)という大画面を楽しめる点が最大の特徴。それぞれの画面で異なるアプリケーションを起動し、画面を見比べながら使用することも可能です。

 

↑2画面それぞれで異なるアプリを起動してのマルチタスクにも対応しています

 

↑閉じた状態でも、折り畳んだ際のヒンジ側からディスプイのエッジ部分が見えるようになっていて、バッテリー残量や通知の確認ができます

 

サイズは開いた状態で約145.2×184.5×5.50 mm、閉じた状態で約145.2×92.1×11.0mm、重量は最軽量構成時で約284g。また、OSにはAndroid 11を、プロセッサーにはクアルコムのSnapdragon 888 5Gモバイルプラットフォームを採用し、5G通信に対応しています。

 

リアカメラは望遠(画角51mm)、広角(画角27 mm)、超広角(画角13mm)のトリプル仕様。これに加えて、ビデオ会議などにも対応しやすい画角24mmのフロントカメラも搭載しています。解像度は広角と望遠およびフロントカメラが12メガピクセル、超広角が16メガピクセルで、30fpsと60fpsの4Kビデオの撮影も可能。さらに、光学式の手ぶれ補正にも対応しているとのことです。

 

ワイヤレス通信規格としてはWi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.1に加えて、非接触決済などのためにNFC規格にも対応します。

 

マイクロソフトは前モデルの「Surface Duo」を2020年に発売していますが、残念ながら、日本で発売されることはありませんでした。ところが、Surface Duo 2は日本版の公式サイトにもしっかりとラインアップされ、2022年前半に発売予定との記載が確認できます。現時点では、正式な発売日や価格が明かされておらず、断言はできませんが、日本国内での発売に期待してもいいのではないでしょうか。

 

CPUを刷新し、Windows 11を搭載した「Surface Go 3」

「Surface Go 3」は、Surfaceシリーズの中でもコンパクトなボディと手頃な価格が魅力の、Surface Go 2の後継にあたるモデルです。

 

↑Surface Go 3は、最小構成で6万5780円というリーズナブルな価格が魅力のコンパクトなSurfaceです

 

Surface Go 2からの主な進化はOSがWindows 11になった点と、CPUがPentium Gold 6500Y/Core i3-10100Yになった点です。サイズは約245×175×8.3mmで、重量は最軽量構成時で約544g(本体のみ)。

 

主なスペックはOSがWindows 11 Home(Sモード)、ディスプレイが10.5インチの1920×1280ドット、メモリー容量が4GB LPDDR3/8GB LPDDR3、ストレージが64GB eMMC/128GB SSDなどとなっています。

 

インターフェイスとしてはUSB Type-C、3.5mmヘッドホンジャック、Surface Connect ポートを搭載し、MicroSDXCカードリーダーも備えています。また、ワイヤレス通信規格は、Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.1に対応。このほか、バッテリー駆動時間は最大11時間です。

 

Surface Laptop StudioやSurface Pro 8と比べればスペックは控えめで、文教モデルとしての意味合いも持っているモデルですが、Surfaceシリーズならではの優れた質感や使用感を、シリーズのほかの製品と比べて比較的安価に楽しめるという点は魅力。

 

それほど高い性能を必要としないユーザーや、サブのWindowsマシンとしてもおすすめできるモデルだと思います。価格は6万5780円からで、10月5日の発売を予定しています。また、2022年の前半には、LTE通信に対応したモデルの発売も予定しているとのことです。

 

ラインアップ一新でますます選ぶのが楽しいSurface

発表会の終盤に登壇したCEO兼会長のサティア・ナデラ氏は、「この1年半で、コンピューターが仕事や学習、人とのつながりに欠かせないものであることを、改めて強く認識させられた」とコメント。そのうえで、「新しいWindowsが出るたびに、ハードウェアにもイノベーションが起こる。今日発表したSurfaceと、パートナー企業が最近発表したデバイスを見て、その認識を新たにした。これらのデバイスを使って、みなさんが何を作り出すのかがとても楽しみ」と話しました。

 

クリエイティブ用途での使用を強く意識したSurface Laptop Studioや、もともと十分だった完成度をさらに高めたSurface Pro 8、手頃な価格でコンパクトなSurface Go 3、そして日本での発売が期待されるAndroidスマートフォンのSurface Duo 2など、今回の発表会では、Surfaceシリーズを一新する、魅力的なモデルが次々に発表されました。PCの買い替えを考えている人たち、ガジェットが大好きな人たちにとっては、悩ましい秋となりそうです。

 

↑ボディの20%に再生海洋プラスチックを使用したOcean Plastic Mouseも発表されました

 

↑もうひとつ発表されたのがAdaptive kit。これは、凹凸のあるステッカーやタグをセットにしたものです。貼り付けたり取り付けたりすることで、さまざまな障害を持つユーザーも、より快適にSurfaceシリーズが使えるようになるというコンセプトを持っています

 

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