米ツイッターの筆頭株主になったイーロン・マスク氏が、投資家から集団訴訟を起こされたことが報じられています。
マスク氏といえば、電気自動車の米テスラや宇宙開発企業のスペースXを率いる人物。さらに2022年4月4日には、約3500億円を投資してツイッターの株式を9.2%取得し、一躍筆頭株主になりました。そのまま取締役に就任か……と思われたものの、こちらは辞退することを発表しています。
今回の集団訴訟の原因は、これはマスク氏による米国証券取引委員会(SEC)への株式の大量取得の通知が遅れたこと。マスク氏はツイッターへの出資比率が5%になった3月24日までにSECに書類を提出する必要がありましたが、実際には4月4日に提出。これによりマスク氏は1億5600万ドル(約195億円※)もの利益を得た一方、同様の利益が得られるはずだった投資家には損失を与えた、というのが今回の訴えです。
※1ドル=約125円で換算(2022年4月14日現在)
ツイッターにてCEOを務めるParag Agrawal氏は従業員へのメールで「マスク氏はほかの取締役と同様に、会社と株主全員の利益のために行動しなければならない」と伝え、取締役に就任しなかったことについても「最善の選択だ」と語っています。
ツイッターを大いに混乱させているマスク氏。気になるのは株式大量保有の狙いですが、まだその真意は明らかではありません。
Source: Engadget
【関連記事】