米メタ(旧フェイスブック)のマーク・ザッカーバーグCEOは、同社が2024年に投入する2種類のARスマートグラス(スマートメガネ)の概要を、海外メディアのThe Vergeに対して説明しています。
メタは社名を「メタバース(XRによるユーザーコミュニケーション空間)」に由来する言葉に変更するなど、XR(ARやVR、MRの総称)の活用に注力しています。また傘下ブランドの「Meta Quest」では、VRヘッドセットや仮想空間関連のサービスを展開。
ザッカーバーグ氏によると、現在メタは「プロジェクト・ナザレ(Project Nazare)」と呼ばれるARスマートグラスを開発しています。本体にはマイクロLEDプロジェクターを搭載し、レンズに投影される他人のホログラムをつうじて、対話することが可能です。
本体の外観は黒いフレームの通常のメガネのようなデザインで、重量は100gと通常の眼鏡の4倍ほど。本体にはアイトラッキングと前面カメラ、フレーム内にステレオオーディオを搭載。視野角は70度を目指していましたが、おそらくは無理だろうとも伝えられています。
システムとしては独自のコンピューターを搭載することで、スマートフォンに依存せずに動作することが可能。OSにはAndroidをベースにしたものが搭載されるとしています。
さらに2024年には、より廉価なスマートグラスの「ハイパーノヴァ(Hypernova)」も投入予定とのこと。こちらは着信通知のためのヘッドアップディスプレイを搭載し、スマートフォンと連携して動作。そして2年後には「より軽量かつ洗練された」第2世代モデルが登場し、2028年には第3世代モデルのスマートグラスが投入されるというのです。
スケジュールどおりに計画がすすめば、一気にARスマートグラス分野へと進出することになるメタ。すでに成功を収めているVRヘッドセットとあわせて、順調にXR分野での覇権にむけて駒を進めているようです。
Image: メタ
Source: The Verge via 9to5Google