韓国サムスンは従来より2倍高速なストレージ規格「UFS 4.0」のフラッシュメモリを、今年の第3四半期(7月〜9月)に量産開始すると発表しました。
UFSとは「ユニバーサルフラッシュストレージ(Universal Flash Storage)」の略で、主にスマートフォンやデジタルカメラ、家電などに利用されています。現在一番新しい規格は「UFS 3.1」で、レーンあたり1450MB/s、最大総帯域幅は2900MB/sというスペックを実現。「Galaxy S22シリーズ」などの、ハイエンドスマートフォンにて採用されています。
BREAKING: Samsung has developed the industry’s highest performing Universal Flash Storage (UFS) 4.0 storage solution, which has received JEDEC® board of director approval. What is UFS 4.0 and what does it mean for the future of storage? Read on to learn more. pic.twitter.com/4Wxdu0J2PD
— Samsung Semiconductor (@SamsungDSGlobal) May 3, 2022
一方で今回のUFS 4.0では、レーンあたりの速度が2900MB/sへと2倍に向上。これにより、5G通信によってダウンロードされた大容量ファイルや、ますます高度になる車載デバイス、さらにはARやVRといった拡張現実/仮想現実での応用が期待されています。
サムスンのUFS 4.0によるフラッシュストレージでは独自コントローラーの採用により、最大4200MB/sのシーケンシャルリードと最大2800MB/sのシーケンシャルライトを実現しています。さらに、電力効率も46%向上。モジュールサイズは11 x 13 x 1mmで、最大1TBの容量がラインナップされています。
日進月歩で進化するフラッシュメモリ技術ですが、このUFS 4.0を搭載したスマートフォンでは、さらなる「サクサク」な動作が期待できそうです。
Source: サムスン / Twitter via Engadget