昨年のiPhone 13 Proモデルは、初の「120Hz ProMotion(可変リフレッシュレート)ディスプレイを搭載するiPhone」となりました。今年秋の「iPhone 14 Pro(仮)」2モデルもそれを引き継ぎつつ、常時表示(常に時刻などを表示し続ける)に対応するかもしれないとの噂が伝えられています。
iPhone 13 ProではiPad Proと同じProMotion画面を実現するため、可変リフレッシュレートに対応したLTPO(低温多結晶酸化物)バックプレーン技術を採用しています。ちなみに、それ以前のiPhoneに採用されていた技術はLTPS(低温ポリシリコン)です。
バックプレーンとは、ディスプレイ上の個々のピクセルのオン・オフを切り替える部分のこと。ここにLTPOを採用したことで、高速な表示が必要なときには120Hzまで向上させ、そうでないときはリフレッシュレート、つまり「画面を書き換える回数」を落としてバッテリーを節約できるようになったわけです。
しかし、iPhone 13 Pro/Pro Maxでは、画面のリフレッシュレートを10Hzまでしか下げられません。これは、同じくLTPO技術を使うOPPOやサムスンのスマートフォンが1Hzまで下げられることとは対照的です。またApple Watch Series 5以降もLTPO技術により常時点灯ができますが、iPhoneではできなかったわけです。
さて最新情報は、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏のツイートです。それによればiPhone 14 Pro/Pro Max(ともに仮称)に採用されたProMotionディスプレイは1Hzの低さにまで落とせると「保証はできないが、予想している」とのことです。
Can’t confirm, but expecting it.
— Ross Young (@DSCCRoss) May 23, 2022
もしもiPhone 14 Proモデルの画面も1Hzに対応すれば、バッテリー持続時間を保ちつつ、常に画面上に時刻や日付、各種の通知を表示できるようになるはず。これらは、すでにApple Watch Series 7でも実現していることです。
昨年もBloombergの名物記者Mark Gurnan氏や、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Max Weinbach氏は「iPhone 13 Proは常時表示に対応」と示唆していました。
これらは外れてしまいましたが、どちらも信頼性のある情報源であり、「アップル社内で検討されていたが、結局見送られた」可能性も高いと思われます。今年こそ常時表示が実現し、iPhoneのProモデルは少し使いやすくなるのかもしれません。
Source:Ross Young(Twitter)
via:MacRumors