米NVIDIAはデータセンター向けに液冷機能を組み込んだGPU「NVIDIA A100(水冷版)」を発表しました。
データセンター向けGPUと聞くとあまり馴染みがない製品ですが、NVIDIAはAI(人工知能)やディープラーニングの処理、あるいは研究用に製品を投入しています。また同社は2020年に、組み込み用や拡張カードタイプの「NVIDIA A100」を発表していました。
NVIDIA A100(水冷版)は冷却に液体を利用することで、ファンなどをもちいた従来の非効率的な冷却方法と比較して、高い省電力動作を実現。具体的には空冷式と比較することで、約30%少ない電力での運用が可能だとしています。
さらに液冷方式を採用したことにより、専有するPCIeスロットの数が2基から1基へと減少。これにより、データセンターのスペースを効率よく活用することができます。
NVIDIA A100(水冷版)は今年後半から、販売が開始されます。また来年には、Hopperアーキテクチャをベースとした「NVIDIA H100」の販売も予定されています。
一般消費者向けのゲーミングデスクトップパソコンや自作パソコンでは、幅広く取り入れられてきた液冷システム。そのメリットは、データセンターでも有効に活用されることになりそうです。
Source: Engadget