Googleは、5月初めに開催された開発者会議「Google I/O」で、Pixel Tabletや翻訳機能を搭載したスマートグラスなど、2022年中に出そうにないものを含めて新たなハードウェア製品を発表しました。逆に、これまで何度も噂されている折りたたみスマートフォン「Pixel NotePad(あるいはPixel Fold)」は姿を現さず、言及もされませんでした。
どうなったかといえば、発売が“また”延期されたとのサプライチェーン情報が伝えられています。
このPixel Foldは2021年から噂に上っていましたが、11月にはディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏が「折りたたみ式スマートフォンの最高峰にあるサムスンのGalaxy Z Foldと Z Flip Phoneに対抗できないことを恐れて、部品の発注をキャンセルしたと述べていました。
そして、2022年1月にはプロジェクトが見直された上で再起動したとの噂が。より低価格にして「Fold」という名前を止め、「NotePad(メモ帳)」に改めたという具合です。
さらに5月、やはりRoss Young氏が「Pixel NotePadのほうがGalaxy Z Foldシリーズよりもアスペクト比が広くなって使いやすい」との予想をツイート。改めて期待が高まっていたなか、今回の報道が飛び込んできた格好です。
韓国の電子産業誌「The Elec」によれば、Googleは2022年の第4四半期(10~12月)にPixel Foldを発表する予定がなくなったとのこと。同社は当初、2021年末に本製品を発表する予定だったとも付け加えています。
また、情報筋いわく、延期は「Googleが望むほど製品が完全ではないことに起因する可能性が高い」とのこと。つまり品質に満足できず、このまま市場に出してはダメだという判断が下されたと推測されます。
一方サムスンは、2022年中に折りたたみスマホの販売台数を710万台から1500万台へと倍増させたいと考えている模様。さらにThe Elecは、Googleが折りたたみ製品についてサムスンディスプレイと交渉していたことにも触れています。
今回のニュースはPixel Foldを待ち望んでいた人々にとって残念な報道ですが、中途半端なクォリティで出されるよりは、時間を掛けてでも完成度を高めてもらえたほうが有り難いかもしれません。
Source:The Elec
via:PhoneArena