2022年4月、GoogleはiOSアプリ「Androidに移行」を公開しました。これはiPhoneユーザーがAndroidスマートフォンに手軽に乗り換えられるツールですが、当初はPixelスマホ向けにしか使えませんでした。
しかし、Googleは6月29日(現地時間)、ブログ記事「Androidに乗り換えるべき10の理由」の中で、本アプリがすべてのAndroid 12スマートフォンに対応したことを発表しました。
この「Android に移行」アプリは写真や動画、連絡先、カレンダーの予定などの重要なデータを、ケーブルを使わずに新しいAndroidデバイスにすばやく安全に移動できるものです。
以前はGoogleドライブをインストールして、データをバックアップして……と面倒な手間がかかりました が、本アプリでは乗り換え先のAndroidデバイスに表示されるQRコードを読み込み、指示された通りに操作するだけで移行できます。
今回のブログ記事で興味深いのは、GoogleがiPhoneからAndroidに乗り換えるべき「10の理由」を挙げていること。以下、そのリストです。
- 新しい方法で自分を表現する( 筆者注釈:Googleは、Gboard〔絵文字も入力しやすいキーボー〕)やメッセージアプリ、およびRCS〔携帯電話で文字や画像などのメッセージを交換するための標準規格〕を推しています)
- どこでも誰とでもビデオチャット(Google Meet、WhatsApp、さらにFaceTime〔ウェブ版〕を最新版Chrome」で使えるとうたわれています)
- お気に入りの音楽を聴く( DRMフリーの音楽であれば、Android携帯に転送できます。また Apple Musicで購入あるいはダウンロードした楽曲は、引越先のAndroid端末でも引き続きアクセス可能)
- お気に入りのアプリなど(Google Play ストアからダウンロード)
- プライバシーを第一に考えたアプローチ(Googleは「Androidは悪質なアプリ、マルウェア、フィッシング、スパムを退治し、脅威の一歩先を行くためのお手伝いをします」とアピール)
- よりよく連携できるデバイスが増える(ChromebookやWear OSスマートウォッチ、Google TV、Fast Pair ヘッドフォン、そして AirPodsも使えるとのこと)
- Googleのアプリやサービスでもっと仕事を(Google翻訳やGoogleドキュメント)
- デバイス間で音楽や写真などを共有する(Android と Chrome OS 間での Nearby Share、Google フォト)
- Android ウィジェットでホーム画面をカスタマイズ(重要な情報にアクセスできる「ウィジェット」をホーム画面に置くことができます)
- 誰にとっても便利なテクノロジー(TalkBack〔画面読み上げ〕とLive Transcribe〔音声文字変換〕)
FaceTimeやAirPodsのくだりは少し無理やりな印象もありますが(一応Androidでも使えるが、iPhoneのほうが使いやすい)、iOSからAndroidに乗り換えを考える際の検討材料となるかもしれません。
Source:Google Blog
via:9to5Google