米マイクロソフトは20日(現地時間)、Windows 11の最新プレビュー版「Windows 11 Insider Preview」Build 25163をDevチャネルにリリースしました。新機能のひとつとして「タスクバーオーバーフロー」が導入され、一度にたくさんのアプリを開いておいて切り替えたい人にとっては、すこぶる使いやすくなりそうです。
現在の正式版Windows 10やWindows 11ではアプリをたくさん開くと、画面下にある「タスクバー」から溢れてしまい、使用中またはつい最近開いていたアプリだけが表示されるようになっています。少し前に使っていたアプリは視界から消えて忘れてしまい、イチから探し直して起動することもあり。特に画面の狭いノートPCでは、いくつものプログラム間を行き来するのが難しかったりしました。
このタスクバーオーバーフローは、タスクバーの空きスペースがなくなると、右側にドット3つのメニューが現れます。そこには収まりきれない分のアプリが隠されており、クリックすればアプリ一覧が出現。アプリのピン留めや「よく使うもの」リストなどタスクバーにある機能は全てあり、何かが使えないなどは一切ありません。
Windows Insiderプログラムの責任者であるAmanda Langowski氏は「オーバーフローを起動した後、その外側をクリックするか、アプリに移動すると、メニューは静かに消えます」と説明しています。
このタスクバーオーバーフローは、MS(略称)がWindows 11タスクバーの新たなUI(操作画面)をテスト中であると明かしてから、わずか数日後に実現しました。ほか、Windows 10でおなじみだった(11で消されたときは不評だった)検索バーの復活もテスト中です。
これら新機能が提供されるDevチャネルは、Windowsの最新機能やアップデートをいち早く知りたいエンジニア向けの場です。そこで提供される機能はまだ実験的なもので、完成度を高めるまでに時間がかかることもあります。
ともあれ、「いつ提供されるか」という時間の問題だけで、いずれ正式版Windows 11にも反映されるはず。PCにRAMを16GBなり32GBなり積んで10個も20個もアプリを立ち上げ、次から次へと切り替えたいパワーユーザーは心待ちにしたいところです。
Source:Windows Insider Blog
via:The Verge