次期14/16インチMacBook Proのプロセッサーは飛躍的な性能アップを望めないかも

ink_pen 2022/8/29
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次期14/16インチMacBook Proのプロセッサーは飛躍的な性能アップを望めないかも
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

今年は9月に「iPhone 14」シリーズや「Apple Watch Series 8」が発表されたあと、10月に14インチ/16インチMacBook Proの後継モデルや新型iPad Proが登場するとの予想が有力となっています。

↑10月に登場が噂されているMacBook Proについて新たな情報が

 

そんななか、2022年の第3四半期(10~12月)にこれらの量産が始まるものの、搭載プロセッサーは5nmチップのままである可能性が高いとの噂話が報じられています。

 

この噂の発信源は、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏のツイートです。新型の14インチ/16インチMacBook Proには新たなプロセッサーが載ると述べられつつも「3nmではなさそうだ」とも付け加えられています。

 

その数日前、Kuo氏はAppleシリコン(アップル独自開発チップの総称)製造を請け負う台湾TSMCが3nmチップを出荷するのは2023年1月以降のため、2022年末に量産が始まる14インチ/16インチMacBook Proには間に合いそうにないこと。これらに積まれるプロセッサーは、5nmチップの改良版になるとの予想を語っていました。

 

新型MacBook Proに搭載される「M2 Pro」と「M2 Max」は、どちらも3nmチップになるとの予想もありました。ここでいう「3nm」や「5nm」は半導体の回路線幅のことで、一般的に数字が小さくなるほど処理能力がアップし、消費電力は減る傾向があります。

 

つまり「M2 Pro」などが5nmチップのままであれば、3nmになるほどの性能アップは望めない、というわけです。もっとも同じ数字であっても製造技術は進歩するもので、たとえばM2チップとM1チップはどちらも5nmですが、M2のグラフィック性能などは改善されています。

 

ちなみに今年の「iPhone 14 Pro」に搭載される「A16 Bionic」チップも(A15と同じ)5nmだと予想されており、2022年内のアップル製品はすべて5nm止まりとなりそうです。

 

かたや2023年には「iPhone 15 Pro」にも新型14/16インチMacBook Proにも3nmチップ、しかも改良された「N3E」技術が使われるとの予想が有力となりつつあります。まもなく発表・発売される新機種をすぐに買うか、より高性能なモデルが出るまで1年待つか、悩ましくなりそうです。

Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:MacRumors

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