サムスンの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」も、初代モデル(Galaxy Fold)が登場してから3年目かつ4代目であり、かなりの改良が重ねられていると謳われています。
では、どれだけ頑丈になったのか? 一般ユーザーでは怖くてとてもできない耐久テストを行った結果を、海外YouTubeチャンネルのJerryRigEverythingが公開しています。
Galaxy Z Fold4は見かけも先代のGalaxy Z Fold3とソックリですが、その基本的な構造や各部の作りは、カバー(外側)ディスプレイが「Gorilla Glass Victus」から「Gorilla Glass Victus+」に変更された以外は変わっていません。これまで通りIPX8等級の防水性能を持ち、内側の折りたたみ画面はプラスチックカバーで保護されています。
さて外部ディスプレイを守るGorilla Glass Victus+は、やはりモース硬度6(ダイヤモンドが10、ルビーやサファイアが9)で傷が付き、硬度7で深い溝が刻まれてしまい、先代より傷つきにくくなったわけではなさそうです。
その一方で内部ディスプレイはまだ柔らかく、爪だけで跡が残り続ける可能性もあり、強く押さない方がよさそうです。また硬度2のピックでは、消えないマークが付いてしまいました。
ほかライターの火で両側のディスプレイをあぶったり、カミソリでそれ以外の部分に傷を付けたあと、ヒンジ(折り曲げ軸)の両側に砂利をまぶされています。その状態で何度も開け閉めを繰り返しても砂利はヒンジの中に入り込むことができず、見事に侵入を防ぎきっています。
ちなみに修理業者iFixitが初代Galaxy Foldを分解したところ、ヒンジは閉じても開いた状態でもすき間があり、ホコリなどのゴミを取り込んでディスプレイを傷つけやすいと分析されていました。Galaxy Z Fold4は、さすがに3年分の進歩があったようです。
最後に折り曲げテストが行われましたが、閉じた状態ではほとんど曲がらず、開いていてもあまりたわんでいません。こうしてGalaxy Z Fold4は、過酷な耐久テストに合格したのでした。
もっともテックメディアThe Vergeは、買ってから数か月後にディスプレイにトラブルが起こったとの報告が多数あると指摘しています。とはいえ、修理費も先代より下がっているので、ユーザーは少し安心できそうです。
Source:JerryRigEverything(YouTube)