ここ数年、マイクロソフト(以下、MS)の2-in-1 PCは、インテル製チップを搭載した「Surface Pro」シリーズと、Armプロセッサを採用した「Surface Pro X」の2本立てでした。が、2022年秋には2つを「Surface Pro 9」として一本化するとの噂話が伝えられています。
MS関連の情報に詳しいWindows Centralによると、同社はSurface Pro 9においてArm版とインテル版の2種類を提供し、Arm版では「Microsoft SQ3」と呼ばれる「Snapdragon 8cx Gen3」のカスタム版を搭載する予定と言われています。
ちなみにSnapdragon 8cx Gen3とは、クアルコムがWindows 11向けに提供している最新チップのこと。前世代(Snapdragon 8cx Gen 2)よりCPUのマルチスレッド性能は85%、シングルスレッドは40%、GPUの性能は60%向上したとアピールされていました。
第2世代のSurface Pro Xに搭載された「Microsoft SQ2」は、Snapdragon 8cxをベースとしていたため、Surface Pro 9のArm版もかなりの性能アップが期待できそうです。さらにNPU(neural processing unit)AI機能も含まれているとのことで、画像処理も強力となるのかもしれません。
かたやインテル版Surface Pro 9は第12世代のCoreプロセッサ、おそらく薄型ノートPC向けのPシリーズを採用し、Surface Pro 8よりも大幅に性能が向上する模様。その一方で、Surface Pro 9にはAMDチップ搭載はないものの、そちらは次期「Surface Laptop 5」(ノートPC型のSurface)に引き続き提供されると述べられています。
ほかにも、Surface Pro 9では5G対応モデルがあり、タイプカバー(カバー一体型のキーボード)に新色や新デザインが追加されるとのこと。また、Surface Pro 9本体は大きなデザインの変更はないため、Surface Pro 8やSurface Pro X用のアクセサリー類が使えるようです。
MSは今後数週間のうちに、新型のSurface StudioとSurface Laptopと共に、Surface Pro 9を発表する可能性があるとか。最近Surface製品のセールをよく見かけますが、その前ぶれなのかもしれません。
Source:Windows Central