実業家のイーロン・マスク氏は、米ツイッターとの裁判を約1か月延期することを裁判所に要請しました。
2022年4月にツイッターの買収を発表したものの、7月に急遽買収の中止を発表したマスク氏。この行動にツイッターは怒り、マスク氏を訴えました。現時点では10月から裁判が開始される予定となっています。
マスク氏の弁護士によれば、ツイッターの元セキュリティ責任者のペイター・ザトコ(Peiter Zatko)氏の内部告発を買収契約破棄の新たな理由にするために時間が必要とのこと。これにより、10月に始まる予定だった裁判は、11月にずれ込む可能性が出てきました。
マスク氏は7月にツイッターから裁判を起こされた際にも、反訴を起こして買収から手を引こうとしていました。ツイッターは買収を履行させるべくマスク氏を訴えていますが、マスク氏の弁護団は「ツイッターがアカウントの数を大幅に小さく算出していた」というザトコ氏の内部告発を理由に、買収契約の中止を求める通知を証券取引委員会に提出しています。一方、ツイッターは、ザトコ氏の主張は荒唐無稽だと主張。
泥沼化しつつあるマスク氏のツイッター買収計画。不透明感が増しているものの、この訴訟は依然としてツイッターが有利と見られています。
Source: DocumentCloud.org via Engadget