米マイクロソフト(以下、MS)が、おなじみの表計算ソフト「Microsoft Excel」に新たなIMAGE関数を導入しました。まずは「Office Insider」でテストされ、特に問題がなければ、いずれ正式版にも導入される見通しです。
IMAGE関数の特徴は「セルの中に画像を挿入できる」こと。これまではセルの上に画像を載せてサイズを調整することで、あたかもセルの中にあるよう見せかけているだけでした。しかし、今後はワークシートの一部となり、セルと連動して移動したり、サイズ変更やソート、フィルタリングなどの操作をしたりすることが可能になります。
この新機能によって、在庫の管理や従業員のダッシュボードの作成、またはゲームやブラケットの構築など、さまざまな道が開けるとうたわれています。
ただし、まだいくつかの問題が起きる可能性が。MSは既知のこととして3点述べています。
- 使用する画像ファイルのURLが、認証を必要とするサイトを指している場合、画像はレンダリングされません
- セル内の画像をズームイン、ズームアウトすると、画像が歪むことがあります
- プラットフォーム間(例:WindowsとMac)を移動すると、画像の描画が不規則になることがあります
また、Office Insderに参加していても、全員がIMAGE機能を使えるわけではありません。各種プラットフォームは次の条件を満たしていることが必要。
- Windows。Windows: バージョン2209 (Build 15608.10000)以降
- Mac バージョン16.65 (Build 22080701)またはそれ以降
- iOS。バージョン2.65(ビルド22080701)またはそれ以降
- Android: 16.0.15608.10000またはそれ以降
ところで、Excelといえばゲームでしょう。なにしろMS自らが「Unusual Users of Excel」(普通ではないExcelの使い方)と題したブログを公開し、Excelに移植された『パックマン』を紹介しているのですから。このゲームは今でも遊ぶことができ、GitHubから入手できます。
また、2022年8月5日には、Excelのスタープレイヤー8人が競い合うeスポーツ大会「Excel Esports: ALL-STAR BATTLE」が放送されていました。新機能のIMAGE関数により、Excelのゲーム化がますます進むのかもしれません。
Source:Microsoft
via:MSPowerUser