最近ハッシュタグは、どこのSNSでも見かける便利な機能になりました。同じことに興味を持つ人と盛り上がったり、自分の投稿を多くの人に読んでもらえたりするきっかけにもなるものですが、ツイッターがこのハッシュタグのあり方を変えてしまうことを検討している可能性が浮上しています。
ウェブサービスやアプリの解析で知られるJane Manchun Wong氏は、ツイッターがハッシュタグをクリックできなくする実験に取り組んでいるとツイートしました。
Twitter is working on an experiment where #hashtags are no longer clickable links
(unless the Tweet contains Branded Hashtags like #OneTeam and #Periscope that brands pay to add an icon next to hashtags for a while to promote stuff)
Not sure what this is for… pic.twitter.com/DdcYyDVaNM
— Jane Manchun Wong (@wongmjane) October 10, 2022
現在の仕様では、ユーザーは投稿の中の「#(キーワード)」をクリックすれば、同じハッシュタグの付いた他のツイートをたちまち検索できます。例えば、テレビ番組が視聴者に対して、あるハッシュタグを使うように推奨することもあれば、アップルも新製品発表イベント前には「#AppleEvent」をよく使っています。
もしもWong氏の見つけた変更が実施されれば、ハッシュタグを通じて同じ興味を持つ人を探したり、あるいは自分のツイートを他の人に読んでもらったりすることが簡単でなくなるはず。なぜツイッターがこうしたテストをしているか不明ですが、Wong氏はもう1つの手がかりを見つけています。
それはブランド絵文字つきのハッシュタグ(ハッシュフラッグとも呼ばれる)は引き続き利用できる、ということ。この特殊なハッシュタグは、企業の広告のように、お金を払ったブランドだけが使えるものです。つまり、将来的にハッシュタグは有料コンテンツ専用となり、無料ユーザーは使えなくなるかも……というわけです。
もちろん、これはあくまで社内のテストにすぎず、ツイッターが実際にハッシュタグを無料で使えなくする可能性は(不評を考えれば)低いようにも思えます。イーロン・マスク氏がツイッターを合意した株価で買収すれば、収益の不安もなくなり、テスト段階のままで立ち消えになるのかもしれません。
Source:Jane Manchun Wong(Twitter)
via:9to5Mac