数々のセンサーが搭載されたApple Watchは、心臓の異常や転倒、交通事故に遭ったことなどを検出し、これまで多くの人々の命を救ってきました。そして新たに、12歳の少女が心拍数通知機能のおかげで、手遅れになる前にガンを発見し、治療できたと報じられています。
米デトロイトの地方メディアHour Detroitによると、ある日12歳の少女イマニ・マイルズさんはApple Watchから突然、心拍数が異常に高いと警告されるようになったそうです。母親のジェシカ・キッチンさんは「今までこんなことはなかったから、本当に不思議。ずっと鳴り続けていたんです」と語っています。
警告が鳴り止まないので、ジェシカさんは娘を病院に連れて行くことにしました。そこでイマニさんは虫垂炎の手術を受けましたが、話はそこで終わりませんでした。医師は虫垂に腫瘍があると気づき、「子どもにはめったに見られないもの」と注視したそうです。
さらに検査を進めると、すでにガンはイマニさんの全身に転移していることが判明。その後、彼女はがんを取り去るために再手術を受けることになりましたが、幸いにもすべてがうまくいきました。
キッチンさんは、Apple Watchの警告がなかったら、おそらく娘を病院に連れて行くのが数日後になっていただろうと振り返っています。「もし娘がApple Watchを持っていなかったら、さらに酷いことになっていたかもしれません」と付け加えられています。
今月初めにも、34歳の女性がApple Watchのおかげで安静時心拍数がかなり上昇していると気づき、妊娠が分かったと報告していました。また8月には、70歳の男性が失神して床に頭を強く打ち付けた後、Apple Watchが自動的に救急車を呼んだとのニュースも報じられていました。
もちろんアップルも、こうした報告を受けて、Apple Watchが人を救うデバイスだと宣伝しています。
ほかにも健康管理に使えるスマートウォッチはさまざまなメーカーから発売されていますが、いざという時の頼もしさがApple Watch人気を支えているのかもしれません。
Source:Hour Detroit
via:9to5Mac